仲源寺 | 古代文化研究所:第2室

古代文化研究所:第2室

ブログ「古代文化研究所」で、書き切れなかったものを書き継いでいます。

◯京阪本線の祇園四条駅で電車から下車して、八坂神社へと向かう。その途中にあったのが仲源寺である。当古代文化研究所には、馴染の無い寺である。インターネットで検索したら、次のページがヒットした。

      第十六番札所

      仲源寺

      ◎宗派・浄土宗◎千手観音菩薩(観音堂)

  御詠歌:さしのべん せんじゅのみてを もろびとに ぎをんのまちに おわすみほとけ

 『仲源寺略縁起』によれば、平安の昔、仏師の定朝が「末代衆生済度」の為、自ら護持していた聖徳太子作の地蔵菩薩を胎内に込め、三十八ケ月を経て丈六の地蔵菩薩を造りあげました。その丈六の地蔵菩薩を本尊として祀ったのが、仲源寺の開基となります。この地蔵菩薩は「雨止み地蔵」「泣き地蔵」「眼疾地蔵」と呼ばれ、広く信仰されています。

 

◯別に、次のページも存在する。

      仲源寺

 治安2年(1022)に定朝が四条橋の東北に地蔵尊を祀ったのに始まるといわれる。
 安貞2年(1228)の洪水の際、雨が止むように祈願を行い、後堀川天皇の勅願寺ともなった。
 本尊の地蔵尊も雨止地蔵と名付けられたという。
 雨止地蔵は後に転訛して目疾(めやみ)地蔵となり、眼病に霊験があるとして、

 江戸期には名地蔵の一つにも数えられた。
 また「洛陽三十三所観音霊場」第十六番札所として、千手観音座像を祀っている

 (重要文化財)。

 

◯「あめやみ」地蔵が訛って「めやみ」地蔵となったと言うのが面白い。それだけ、霊験あらたかだったのだろう。地蔵菩薩は庶民の仏様である。中国の安徽省に、九華山化城寺と言う寺がある。ウィキペディアフリー百科事典が案内する九華山は、次の通り。

      九華山

九華山(きゅうかさん、簡体字: 九华山; 拼音: Jǐuhuá Shān)は、中華人民共和国安徽省池州市青陽県にある

九華山は、中国の仏教で言うところの聖地で、中国四大仏教名山五台山、九華山、普陀山峨眉山)の一つである。地蔵菩薩の霊場とされる。

中華人民共和国国家級風景名勝区(1982年認定)、中国の5A級観光地(2007年認定)。2019年にユネスコ世界ジオパークに指定された。

 

◯中国では、この九華山化城寺が地蔵信仰の聖地として知られる。当古代文化研究所は、2013年六月14日に、この九華山化城寺へ参詣している。

  ・テーマ「九華山・黄山」:ブログ『九華山化城寺』