比叡山:無動寺道 | 古代文化研究所:第2室

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ブログ「古代文化研究所」で、書き切れなかったものを書き継いでいます。

○比叡山に無動寺谷と言うのが存在することは、前々から知っては居た。最初、二十代に無動寺谷を目指したことがある。と言うのは、無動寺谷に、紀貫之のお墓が存在すると言う。そこにお参りしたいと言うのが目的だった。

○しかし、その時、途中まで行ったのだが、雪で先に進むことを断念せざるを得なかった。それから、なかなか比叡山そのものを訪れる機会が無かった。

○次に訪れたのは四十代のころだった。その時も、坂本ケーブルで延暦寺駅まで登り、無動寺道を下って行ったが、想像していた以上に、無動寺谷は深かった。ちょうど、弁財天堂入り口辺りで、引き換えした記憶がある。

○余程、貫之墓には縁が無い。そう思っていた。実は、一ヶ月前の2022年11月1日にも、比叡山へ登り、終日、比叡山を徘徊した。その時も、無動寺谷まで来る余裕が無かった。つくづく、貫之墓には縁が無いと言うしかない。

○その無動寺谷を今回は訪れ、歩いて来た。もちろん、下から登る元気は無いから、延暦寺駅から下るルートを選んだ。こんどこそ、貫之墓へ参詣したい。

○実際、無動寺谷には、次の案内板が設置してあった。

      比叡山無動寺谷

   無動寺谷は東塔の一谷ですが、別格で南山と呼んでいます。

  貞観七年(865)相応和尚が不動明王を信仰して開いた所で

  回峰行所の本拠です。この谷には明王堂・建立道場・大乗院・

  法曼院・弁才天堂などが建ち、近くの裳立山には、紀貫之の墓

  やキャンプ場があります。