行者杉 | 古代文化研究所:第2室

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ブログ「古代文化研究所」で、書き切れなかったものを書き継いでいます。

○小石原が英彦山の一部であることは、行者杉の存在からも明らかである。その行者杉を見学に出掛けた。小石原の信号から国道500号線を東へ2㎞ほど走ったところから、右へ案内板が出ている。国道から300mほど進んだ先、左手に行者杉が存在した。

○現地には、行者杉について、次のような説明があった。

      行者杉

   行者杉とは、英彦山に峰入りする修験者たちが、この近くにある

  行者堂で身を清める修行をしたときに、信仰上の理由から、行者堂

  周辺に植栽したものと伝えられており、樹齢約二百年から六百年の

  老齢な杉が林立しています。

   行者杉の中でも、この歩道の約30m先には、林野庁の「森の巨

  人たち百選」に選ばれた、行者杉の父と呼び親しまれている「大王

  杉」があります。また、その手前には、行者杉の母と呼ばれている

  「霊験杉」や、奥には国境石(境目石)の横に、国見太郎と呼ばれ

  ている「境目杉」があり、巨木に囲まれています。

○英彦山には、「鬼杉」と言う巨木があって、有名である。ただ、「鬼杉」は相当山奥に存在するので、普通の人の目に触れることはない。それに対して、ここの「行者杉」は道路沿いにあって、誰でも見ることができる。「行者杉」は「鬼杉」には及ばないけれども、立派な巨人である。一見の価値あり。

○「行者杉」の意義するところは、大きい。まず、ここ小石原が英彦山の入り口であること。それを証明するものが「行者杉」であることは、上記の説明を読むと判る。昔は、誰もが歩いて、この道を行き、英彦山を目指した。

○当古代文化研究所では、前日に、英彦山の「鬼杉」まで登っている。

  ・テーマ「豊国」:ブログ『英彦山:鬼杉』

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