楼蘭の美女 | 古代文化研究所:第2室

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○乌鲁木齐の、新疆维吾尔自治区博物馆の目玉と言えば、やはり、楼蘭の美女ではないだろうか。日本のウィキペディアフリー百科事典にも、次のように掲載されている。
      楼蘭の美女
   楼蘭の美女(ろうらんのびじょ)は、新疆ウイグル自治区(しんきょうウイグルじちく)の首府ウ
  ルムチ市にある新疆ウイグル自治区博物館に展示されている女性のミイラである。
   このミイラは1980年、タクラマカン砂漠の東にある楼蘭鉄板河遺跡で発掘されたものである。炭素
  14測定の結果、紀元前19世紀(約3,800年前)に埋葬されたもので、死亡時の年齢は約40歳、身長155
  センチメートルと推測されている。
   また、1980年4月から放映されていたNHK特集 シルクロード第5回「楼蘭王国を掘る」(1980年8月4
  日放送)でも紹介された。
   2004年5月29日には中国遼寧省瀋陽市の中国刑事警察学院刑事人相学の専門家、趙成文によって3年
  がかりで楼蘭の美女の生前の姿を再現する頭像が製作された。趙成文は「今回復元した容貌は生前の
  ものに90パーセント以上似ているだろう」と語った。
  https://ja.wikipedia.org/wiki/楼蘭の美女

○中国の検索エンジン百度の『百度百科』が案内する楼兰美女は、次の通り。
      楼兰美女 (古尸)
   楼兰美女,是指1980年穆舜英发掘出一具女性干尸,史称“楼兰美女”。是迄今为止新疆出土古尸最
  早的一具,距今约有三千八百年的历史。
   科学测定该女子死时为四十五岁左右,生前身高1.55米,现重10.1千克,血型为O型,出土时她仰
  卧在一座典型风蚀沙质土台中,墓穴顶部覆盖树枝、芦苇、侧置羊角、草篓等。古尸身着粗质毛织物和
  羊皮,足蹬粗线缝制的毛皮靴。发长一尺有余,呈黄棕色,卷压在尖顶毡帽内,帽插数支翎,肤色红褐
  色富有弹性,眼大窝深,鼻梁高而窄,下巴尖翘,具有鲜明的欧罗巴人种特征。关于此尸所代表的人群
  具体属于何种种族类型以及他们生前是当地土著还是从他处迁徙而来等问题至今在考古界仍众说纷纭。
  https://baike.baidu.com/item/楼兰美女/6130?fr=aladdin

○『百度百科』には、別に、楼兰女尸項目も存在する。
      楼兰女尸
   1934年5月,一支探险队在楼兰库姆河边扎下营地。他们要寻找隐藏在库姆河流域的一个“有一千口
  棺材”的古墓地;两个月中,罗布“猎驼人”奥尔得克等人一次次搜寻都劳而无功。就连奥尔得克本人
  都猜测,古墓已让十几年间新形成的河湖水域给淹没了,或者是被某次强烈的黑风暴重新埋葬了。月
  底,探险队向更靠近罗布荒原西南的绿洲带挺进。不久,他们发现了一条流向东南的河流。它20米宽,
  总长约120公里,水流迟滞,一串串小湖沼被芦苇、红柳环绕。它是库姆河复苏后出现的新河,历史不
  足10年。在他们沿这条河流进入沙漠前,临时给它起了一个名字小河。小河东岸4-5公里,有一个浑圆
  的小山丘。远远看去山丘顶部有一片密密的枯立木,高4-5米。奇怪的是,枯立木的株距极近,一株连
  着一株,互相支撑着。
  https://baike.baidu.com/item/楼兰;女尸

○新疆维吾尔自治区博物馆には、楼蘭の美女以外にも、多くのミイラが陳列されている。幾ら博物館であっても、こういう展示は如何なものか。少なくとも、ミイラは展示するようなっ代物ではない。私にはそう思えてならない。

○楼蘭の美女は、写真で発掘当時のものを見るだけで十分ではないか。わざわざ博物館へ出掛けてみるようなものでは無いだろう。科学が万能であるわけが無い。人間の尊厳を尊重すべきである。極めて悪趣味である。人の死骸を見て喜ぶ人が居るとも思えない。
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