下曽根氏館   武田信重にはじまる武田一族の館    ~山梨県甲府市~ | 攻城日記/3rd ~城逢人~

攻城日記/3rd ~城逢人~

中世城館・板碑好きのマニアの日々の記録

旧・中道町下曽根地区の実際寺が下曽根氏の館跡となります


境内の墓地(南側)には高さ2mを超える大き目の土塁や
半ば埋もれかけた堀が見られます
2度目の訪問になりますが最初に訪れた時は遺構を
見落としていたので今回はしっかり確認しました

立地としては滝戸川の右岸ですが大きな特徴はありません

館跡の東側には大きな前方後円墳、円墳が所在します

下曽根の地は古代より人々の生活の場であったことがわかります

 

↓土塁を撮影した画像はいずれもヤブにしか見えませんww

下曽根氏は武田信重の子・賢信にはじまる武田一族です
武田信虎に仕え甲斐統一に貢献した下曽根出羽守が知られます

 


下曽根氏といえば武田滅亡時、足軽大将で小諸城代を
務めた下曽根覚雲軒(浄喜)について記さなければなりません
覚雲軒は武田氏を裏切り小諸に落ち延びてきた
武田信豊を襲い自害に追い込みます
由緒ある武田一族の名門もこのような形で世に名を
知らしめることは残念に思います

↓下曽根氏館の航空写真(電子国土空中写真を使用して作図)


参考  

          定本山梨の城/郷土出版社
     武田信玄のすべて/磯貝正義・編
     武田信虎のすべて/柴辻俊六・編
     川中島合戦記/榊山潤・訳 収録「甲乱記」