将門の本拠地である岩井営所であります
島広山とは菅生沼に面したこの辺りの台地のことをいうそうです
すでに4回ほど訪れておりますがはじめて訪れたときの印象が強いです
島広山の石碑がある場所がわからずこの辺りをかなりウロウロしました
そのおかげで将門に関係する史跡の石井の井戸や九重桜、一言明神を見学することができました
石碑は民家の建ち並ぶ一画にひっそりと建っております
現在では案内表示が建てられわかりやすくなりました
石井の営所が築かれたのは天慶7年(937)頃のことと考えられているようです
関東を席巻した将門が新たに拠点としたこの地は東国の都と呼べる場所だったのでしょうね
営所の周りには重臣や郎党の屋敷が建ち並び、兵の宿舎、食料庫などの施設も設けられました
その全ては将門最後の戦いの際に兵火にかかり消失してしまったようです
↓岩井の井戸
↓富士見の馬場
↓延命寺の山門
将門の本拠地というだけあり将門に関係する史跡が周辺にはたくさんあります
国王神社は一説には将門が討たれた場所ともいわれ将門の座像が祀られています
将門の栄光を反映した営所がこの地に存在したことが信じられないほど静かで長閑な場所です
周辺には将門の伝承がたくさん残るので一つずつ訪ね歩くことで
将門や営所の存在を感じること出来るかもしれません
↓国王神社
↓岩井の営所の航空写真(電子国土空中写真を使用して作図)
参考
将門記/ 梶原正昭 東洋文庫
国王神社配付パンフレット
関東中心平将門古跡写真資料集/ 山内一雄・齋藤宗良
平将門伝説ハンドブック/ 村上春樹
新編将門地誌/ 赤城宗徳 筑波書林