背中に手を添えて支えてもらった 
 
                                          カンディンスキー
 
 今回も、10月14日の傾聴講座には参加できなかったものの、自らの介護体験を経て思われたことを後から投稿された方がいますので、紹介します。
 
 私自身は介護の経験がありませんが、身近な人を見ていると振り回されている感覚を受けます。私も同居の義母が高齢なので、どうなるかと不安に思います。
 
 3年ほど前に父を看取った時の事です。毎日病院に顔を見せるだけでしたが喜んでくれたようでした。大学病院に1ヶ月半入院後、ホスピスに転院してわずか5日間でしたが緩和ケアの医師・看護師さんたちに、私は助けられました。転院前の病院では、食事制限され食べたいものも食べさせてあげられない、オムツを使用する屈辱、ベッドの上から動けずなど、見ていてとても悲しく何もしてあげられない自分が情けなく思っていることをスポンジのように吸い込んでもらい、「お世話は私たち看護師がするから、顔を見せて側に居てあげるだけでいいんですよ」と言われ、堪えていた涙が思わず出ました。
 
 その時に、そっと背中に手を添えて支えてもらっている感じが有り難く、私もそうなっていきたいと思いました。
 
 母は足が悪く、歩行器を使用しての生活です。幸いに弟家族と同居をしていますので、何かにつけて助けてもらっていますが、昨年までは自分で運転して出かけてたのが心臓のバイパス手術を受け、運転が不安になり車を手放したので自由に出かけられず、出かけたい時には頼む事がストレスになっているようです。ひとつずつ出来なくなることを受け入れていくのは大変なんだなぁと感じます。
 
 参加出来ませんでしたが、私が思っている事を書きました。 (h)