こんなやり方で人を殺すんだったら?!? 
 
 知人女性を殺害し、高校同級生に劇物を飲ませたとして、殺人と殺人未遂の罪に問われた名古屋大学の元女子大生の裁判で、最大の争点である「刑事責任能力」を巡る審理が20日から名古屋地裁ではじまりました。
 
 2月21日付けの中日新聞では、『精神障害の影響 対立 ~ 責任能力の審理始まる』という見出しで審理の様子を報道しています。
 
 また、同紙はさかのぼる19日には、『責任能力 あすから審理』という特集を組み、二人の専門家のインタビュー記事を掲載しています。一人は、南山大学教授の丸山雅夫氏、もう一人は児童精神科医の高岡健氏です。
 
 「責任能力」の問題は、難物だなぁと私なぞは思います。「責任とは何か」だけでも、繰り返し繰り返し問われていて一口で説明できないくらいです。
 
 今度の2月26日に岐阜市にて行われる講演会(既報)で、高岡健氏がこの問題に触れられるかどうかは分かりません。ただ、この元女子大生が発達障害も有するということで、どのように捉えていくかはつながりがあると思います。
 
 折しも、21日付け同紙の同じ面には、相模原事件容疑者の精神鑑定結果が出たという記事が掲載されています。見出しは、『相模原事件「責任問える」 精神鑑定で判断、起訴へ』とあります。
 
 さてさて、「責任能力」の問題が同時進行です。元女子大生の犯行についての報道記事を読んだらしい知人が、「こんなやり方で人を殺すんだったら、『責任能力』があるのに決まってるさぁ」と言いました。簡単には言葉が返せなかったので、ん~~と唸るだけでその場をやり過ごしました。あらためて、少しでも考えてみたいと思います。