TBSテレビ「爆報!フライデー」にて 
 
 当コラムにて、先日、「相模原事件から見る養育」と題した中日(東京)新聞による芹沢俊介氏へのインタビュー記事を紹介させていただきました。(1月28日)
 
 その内容について、当コラム担当として論評をいたしません。芹沢氏は、事件の起きた道筋をこれ以上になく的確に、諄々と解いておられます。直に読んでいただくことにまさるものはないと思います。
 
 さて、その前日27日、テレビで「『イエスの方舟』事件は今?」と題した報道番組が放映されました。(「爆報!フライデー」TBS系列)
 
 約40年前、千石イエスと名付けられた「教祖」の主宰する宗教団体が若い女性ばかり(19人)を洗脳、拉致し、家族から「娘を解放して」という要求にも耳を貸さず、転々と逃避行を続けた、とされたのが「『イエスの方舟』事件」でした。
 
 27日放映の番組「爆報!フライデー」では、いたって冷静に、洗脳も拉致も無かった、「逃避行」はやむを得ざる行動だったという姿勢に貫かれていました。
 
 実は、その40年前に、冷静に的確に、「『イエスの方舟』事件」について諄々と論じておられたのが芹沢俊介氏なのです。
 
力量もない者が、後から申してなんですが、ここのところ当コラムで「哲学さんぽみち」として、コトバの「扇の形」「端っこ」「ど真ん中」ということを取り上げています。『イエスの方舟』のなかにおいては、その関係同士で互いに「ど真ん中」のキャッチボールがされていたにもかかわらず、それを認めきれずに「洗脳」「拉致」などと寄って集って創作したのが真相ではないかと考えています。