構想を練る時間も勤務にふくめて・・・
 
 自閉症の20代男性二人が、名古屋市内の企業でそれぞれ「画家」として働き始めたという報道がありました。(11/15 東京・中日新聞)
 
 二人のうち、Iさん(23)は水道関連の会社。Tさん(27)は中古車販売の会社。いずれも、パート社員として雇用されたとのことです。
 
 二人の雇用契約は「広報」だが、実際の仕事は「絵を描く」ことです。Iさんは週20時間、Tさんは週30時間の在宅勤務。注目すべきは、絵の構想を練ることや、下調べする時間も勤務時間にふくまれるということです。
 
 構想段階も勤務として保証されるということは、実際に描画作業の手を動かしていない瞑想・黙想も、描画途中の軌道修正もふくまれる。つまり、目に見えない精神的労働も保証されるということで、日本の未来に向けてかなり大きな出来事ではないかと思います。
 
※作品はいずれもカンジンスキーによる。