いじめの反復とエスカレート
 

 

2011年、大津いじめ自殺事件では、被害男子生徒の口を粘着テープで塞ぐ、虫の死骸を食べさせるなどの行為があったことが明らかになりました。
 

口を粘着テープで塞ぐ、死んだ虫を食べさせるなどは、『お前は、こういう扱いを受けても構わない存在だ』という意識(無意識)が根底にあると思います。

その意識(無意識)は、加害者自らが過去に見聞きしたか被害体験したかで形成されているものでしょう。
 

こういう、通常は超えない『一線』がすでに超えられてしまっているので、いじめ行為は反復されると思います。

すでに超えられてしまったものには面白さもスリルも色褪せてきますから、自ずとその先へと目が行き、反復およびエスカレートが追求されるでしょう。
 

いじめの反復とエスカレートの先には、『万能の王』の席が待ち受けている。

加害者は、無意識にその『万能の王』の席を目指しているように思えます。

 

1つ目の悲劇が、2つ目の悲劇を生み出している。
これが、いじめの根だと思います。