関係論なき技術論は無効
 
 
 不登校になったきっかけを調査したところ、教師の言動にあると答えた子どもの割合と、家庭や本人の問題だなどと考えている教師の割合を総合的につき合わせていくと、その認識の差には16倍の開きがあるという調査結果が公表されました。(「不登校新聞」10月15日号)
 
 そうだろうな、という感覚を持つと同時に、あらためて考えさせられることがあります。
 
 まったく畑違いの分野の方が、『関係論なき技術論は無効である』と言っています。認知症・介護現場から発言を続ける三好春樹氏です。
 
 人と人とのつながりや触れ合いのなかに介護や介助の技術があるのであって、「あなたは認知症で物事の判断ができなくなっているから、かくかくしかじかのサポートをするのだ」式の技術崇拝はむしろ害悪だ、という意味かと思います。
 
 こころを大事にして、相手と向き合っていくことがなければ、「教える」が先走るわけです。
 
 しかし、それにしても16倍とは・・・