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56年間の歴史に幕を閉じる、国立競技場の最後のイベント、
SAYONARA国立競技場FINAL “FOR THE FUTURE”
で、ブルーインパルスが華麗な飛行を行いました。
1964年の、東京オリンピック開幕式で、
ブルーインパルスが五輪の輪を描いたことを思い出せる世代の方は、
ふたたび国立競技場の上空を航過するブルーインパルスの姿に、
感慨もひとしおだったと思います。
また、この日のツイッターのツイートランキングの上位に、
ブルーインパルスの華麗な飛行を見た驚きや、その姿を捉えた写真が多数投稿されたこと・・・
都心上空に突然あらわれ、編隊飛行するその姿は、
東京オリンピックを知らない世代の心にも、新鮮な感動をあたえてくれたことと思います。
ブルーインパルスが開き、そして閉じる、
56年間にわたる、国立競技場物語の、ラストシーンのような、この日の飛行でした。
* * * *
さて、そんなブルーインパルスは、
東日本大震災で、所属航空機がすべて水没した、宮城県の松島基地に所属しています。
本当なら、ブルーインパルスも津波に流されて当然の運命でしたが、
あの日、偶然にも、イベントのために、九州・福岡の芦屋基地に、機体・隊員ともに、移動していたのでした。
隊員の方たちは、「飛行機乗り」であることを一時やめ、
被災地で、自転車に乗り、重い荷物を運び、「地上で」活動することになります。
数々の困難を乗り越えて、ブルーインパルスがふたたび復活するまでの道のりが、
この春、映画になりました。
大手マスコミの資本が入った、大々的な宣伝を打った映画ではありませんが、
復活までのドキュメンタリーということで、非常に価値が高い映画だと思います。
監督は、市川崑監督の助監督を経て監督デビューし、
複数のゴジラ作品を手がけてきた、手塚昌明。
ブルーインパルスの、2年半の道のりを、1つのカメラで追い続けた、「真実の」物語です。
あの震災を体験してしまった私は、
予告を見るだけでジーンと来てしまうものがあるのですが、
残念ながら、私自身、まだ映画本編を観ることが叶っていません。
現在、上映している映画館もありますので、
お近くの方は、ご覧になってみてはいかがでしょうか。
◆映画公式サイト: 絆・ふたたびの空へ http://www.banaple.co.jp/kizuna/
◆ブルーインパルス(航空自衛隊公式サイト): http://www.mod.go.jp/asdf/pr_report/blueimpulse/
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