秋深まる街



店から漂う深いカカオの香りが



黄金色にきらきらと輝く秋の空気に
よく合うと思う



夏よりも少しだけ落ち着いた街



優しい雰囲気に包まれながら



落ち葉をふかふかと踏みしめ
歩いてみよう



美しい冬へと
なだらかに続いていくこの道


農夫による



農夫のための祭り



一番大きなかぼちゃを作ったのはだれ?



オレンジやみどり、
いろいろなかぼちゃが運ばれて



前の者の重さを超えるたび



歓声、そして大喝采



村に豊かな実りをもたらした
腕前を讃え



村のみんなで踊りを踊る



そして 村の婦人会が
腕によりをかけて作った



伝統の豊穣のパイや果物が
惜しげもなく振舞われ



目に痛いほど澄みきった秋空の下



盛り上がりはいつまでも続く



秋の絵の具は色彩豊か



シルバニア村というキャンパスに



どんどん色がのせられてゆく


このブログも、読んでくださるシルバニアを愛するみなさまの愛に支えられて、400回めの記事を迎えることができました( ´ ▽ ` )ノ


もはや、恒例行事と化していますが、これをいい節目にシルバニアについて少し書いてみたいと思います。


💐外からネタをしいれる、の話💐



このブログを始めてから思うようになったのは、外から情報や刺激を仕入れるのがいかに大切かということです。美しい写真集を見るもよし、旅行先で気に入った建物を眺めるもよし、詩集を読むもよし…。

とにかく美しい造形や色の組み合わせ、言葉の響きなどを自分の中に落とし込むように拾い集める。こういうことを長くしないでいると、ブログを書こうと思い立っても、なにも思い浮かばなくなる時があります。そもそも取りたいシーンが浮かばない、なんとかいい写真が撮れたのに言葉が出てこない…と、溢れるシルバニア愛を前になんとももどかしい思いをすることになります(>人<;)



きっとクリエイティブな仕事してる人ってこうやってネタ集めをしながら仕事のアイディアを生み出していらっしゃるのでしょうね…。私は仕事内容がクリエイティブとは対極にあるため、仕事上ではこのようなインプットの必要性を感じたことがありませんでした。
アイデアが溢れ出る、アイデアが枯渇する、といったさまざまな面白い現象を体感することができ、(気のせいかもしれませんが)クリエイティブな仕事をされている方の感覚の片鱗(本当に片鱗の片鱗ですが…)でも味わうことができたのは、非常に興味深い体験でした。



一時期は仕事もクリエイティブなことをしたい(もちろん、シルバニアやドールハウス関係ならばいうことあなしですよね…!)と思っていました。でも、今は昼間は堅い真面目人間、夜は一転シルバニアのことを考える創作人間、という自分なりのバランスが気に入り始めています。



むしろ、この相反する両者の時間がシーソーのようにバランスを取り合っているからこそ、日々の精神状態がいい塩梅に構成されているような気もしています。(もちろん、アイデアで真っ向勝負、というクリエイティブな仕事一本で稼いでいけるような人はこれまでもこれからも憧れ中の憧れです…。)
これからも、二面性をキープしつつ、シルバニア愛をさらに熟成・発酵させて行こうと思います( ´ ▽ ` )ノ



💐わたしのアイデアの源、の話💐



先程の話の続きになりますが、私のこのブログを支えるアイデアの源についてです。
いろいろあるのですが、代表的なもの紹介してみたいと思います。



🍀プリンスエドワード島(こ存じのとおり赤 毛のアンの島です)の写真集
この島の暮らし、世界観そのものがまんま参考になります。牧歌的で素朴にして、洗練されていて、美しい景色との調和に胸がキュンとなります。


🍀洋館の建築物の写真集
建物のリペイントで色味に迷ったら開きます。自分では思い浮かばないような色合わせ、意外な発見の連続です。
固定概念にとらわれないことを教えてもらえます。


🍀JENNYの本
最後に大本命のものを、ご紹介いたします。
私もやはり、例に漏れず姉とジェニーちゃんにはまりまくる時代も過ごしました。そのときになけなしのお小遣いで姉とさんざん相談しながら買ったJENNYの本。もう、たとえではなく本当に記憶するくらい、隅から隅まで読み込みました。前向きでひたむき、暮らしを愛おしんで慈しんで、人生を大切にするという世界観が全面に押し出された紙面に子供心に釘づけでした。
20年経ったいま読み返しても全く色褪せない世界観に圧倒されます。まぶしくて切なくてこの世界観だけは永遠のバイブルだと断言できます。
極端にいってしまえば、この素敵な世界観をジェニーちゃんの代わりにシルバニアで表現してみたくてこのブログをしていると言っても過言ではありません。子供から少女になり、そして大人になっても(きっとおばあさんになっても)、いつまでも心の奥底で変わらないときめきをこれからもブログで大切にしたいと思います( ´ ▽ ` )ノ




長々とお読みいただきありがとうございました( ´ ▽ ` )ノ♪
これからも、たくさんたくさん遊びにいらしてくださいませ!お待ち申し上げております。


ひかえめな陽射しに



少し冷たい風



葉の色を変えようか



まだ変えまいか



森の樹々たちは



相談しながら



ゆっくりと色づいてゆく



一枚の絵画のようになってゆく村



豊かな実りに感謝する秋





ひとつの季節の終わりを



はっきりと感じた瞬間



どんな気持ちになる?



頭に思い浮かぶ
次の季節の美しいシーンに



ひそかにわくわくする…?



それとも
好きな季節が終わってしまうことに



少し淋しい気持ちになる…?



私はいつも



新たな季節を発見した日は



日記につけるの



静かな驚きと感動を
どこかに刻んでおきたくて