はじめまして、はぐれ鰯と申します。
自閉症スペクトラムという障害を持つ一児の母です。
お恥ずかしい話ですが、ブログタイトル(旧タイトル『障害者に偏見を持っていた私が障害児の母に〜自閉症スペクトラムの息子が教えてくれたこと〜』)にもある通り、出産前の私はどちらかというと障害に対して差別的な考えを持っていました。
そう考えるようになったのにはあるきっかけがあったのですが、特に知的障害・精神障害を持っている方々に対して
「怖い」「嫌だ」「障害者は障害者同士のコミュニティで生きていてほしい」と思っていました。
ニュースなどで、大きな犯罪を犯しても精神鑑定で無罪になる判例を見る度に(犯罪をおかしてしまう人はごく一部であることは理解しているのですが)その考えは強くなりました。
そんな私が、家庭を持ち、子供を産み、
ある日、子供に障害があることが発覚しました。
「なぜうちの子が」
「障害者を差別していたからバチがあたったのか」
色々と思い悩みましたが、
障害について調べていくうちに、自分の考えの浅さや視野の狭さを自覚することになりました。
私はこれまで障害というものに向き合わず、自分の主観のみで嫌悪し、目を背け続けていました。 そして、それはとても楽でした。
知らないということは怖い。
それは何事に対してもそうなのですが、
理解することで歩みよることができることを息子が教えてくれました。
「当事者になったからって都合がいいこと言うな」と、
以前の私なら言っていたでしょう。
そう、人の考えは変わります。
変わることができるのです。
もちろん今でも、障害があることで何もかもが許されるとは思っていません。
障害をもつ方の中には、助けてもらって当然と横柄な態度をとる方もいます。
かといって、障害を持っている人がひけめを感じることもないと思うのです。
お互いを理解し、支え合い、感謝の気持ちで繋がっていける社会。
全ての人に理解してもらうのは難しいことかもしれませんが、
まずは一つの家庭から、そんな社会を作っていきたいなと思っています。
・・・と、大げさなことを言いましたが、
とりあえず「こんな家族がこんな風に暮らしてるよ」と知ってもらえたら幸いです。
◎2019年1月19日追記。