【かむながら巡る塩の旅】奈良・高鴨神社 | そるてぃーあひるっ!(いととえん・むすび)

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神仏・精霊・森羅万象。多彩な色彩。多様な生命。円となって繋がり広がる縁。縁のもとに結ばれた糸(=意図)と会う。糸+会=絵。
あらゆる縁の意図(=糸)が絡み合って生じる、そんな絵を描いていきたい。

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【かむながら巡る塩の旅】についての色々と今までのまとめ

【かむながら巡る塩の旅】まとめ

 

 

 

2021.10.13.初参拝

 

高鴨神社

奈良県御所市鴨神1110

 

祭神

阿遅志貴高日子根/あじしきたかひこね(迦毛之大御神/かものおおみかみ)

事代主/ことしろぬし

阿治須岐速雄/あじすさはやお

下照姫/したてるひめ

天稚彦/あめわかひこ

 

 

 

縄文時代から続く古い祭祀所。

京都の下鴨神社・上賀茂神社を含めた全国の鴨神社・賀茂神社の総本社といわれているのがここ、高鴨神社。

ただし、京都の下鴨神社・上賀茂神社は山城系といって主神は「賀茂建角身(かもたけつぬみ)と八咫烏」であるので、厳密には別系統の神社かな。奈良の場合は葛城系で主神は「迦毛之大御神(かものおおみかみ)や事代主」。

 

 

社殿のほとんどが撮影禁止だったので、今回は写真はここだけ。

あ、亀が並んでるのが可愛くて撮った写真もあります(いらないって)

 

 

 

社殿の写真は撮れなかったけれども、摂社の祭神の関係がわりと面白くて・・・

 

■祓戸社

祭神

・大直日神/おおなおひのかみ

・神直日神/かむなおひのかみ

・伊豆能売神/いずのめのかみ

・底津綿津見神/そこつわたつみのかみ

 

■東宮

祭神

・天兒屋根命/あめのこやねのみこと

・天照大御神/あまてらすおおみかみ

・住吉三前大神/すみよしのみまえのおおかみ

 

■西宮

祭神

・多紀理毘売命/たぎりひめのみこと

・天御梶日女命/あめのみかじひめのみこと

・瀧津彦命/たきつひこのみこと

・塩冶彦命/やむやひこのみこと

 

■他多数

 

 

 

鳥居を入ってすぐ左側に、定番の「祓戸社」がある。

(※祓戸社は鳥居を入ってすぐか手水舎の横や手水舎の真上などに多い。文字通り、参拝前に身を祓い清めるための手助けをしてくれる社であるので。祓いたまえ清めたまえ、と祓えのお願いをする。)

 

祓戸社といえば多くは祓戸四神「瀬織津比売/せおりつひめ、速開都比売/はやあきつひめ、気吹戸主/いぶきどぬし、速佐須良比売/はやさすらひめ」であることが多い。

 

高鴨神社では定番の祓戸四神ではないので、そうなっているんだなぁ~という感じ。

祓戸四神は祝詞に登場する祓えの神であるけれど、高鴨神社の祓戸社の神は古事記に出てくるイザナギノミコトの禊(みそぎ)のときに登場する神。黄泉津国(ヨモツクニ=死の国)からなんとか逃げ帰ったイザナギノミコトが黄泉のケガレを清めるために海に飛び込んだときに生じた、とされている。

 

祝詞の祓えの神を採用するか、古事記の禊ぎの神を採用するかってことか?

 

 

東宮と西宮の祭神の、それぞれの組み合わせも面白い。

本宮と西宮が見事に出雲系という感じ。

 

ざっくり分かりやすく図にするとこうなる。

 

 

なかなか本当、面白いくらいくっきりと分けて祀っているのだなあと思う。

 

 

余談だけど、主神アジスキタカヒコネの子とされる「阿治須岐速雄(あじすさはやお)」、そういえばわたくし以前、大阪のほうで「阿遅速雄(あちはやを)神社」というところに行ったことがあって。そこの祭神はアジスキタカヒコネとされているけれど、阿治須岐速雄が祭神と言われたほうがしっくりくるものだね。

 

 

事代主を主神とする鴨都波神社も去年の3月頃に行った。それもまた投稿しよう。

 

 

ところでおみくじが可愛いです。

 

結び方まで可愛い。可愛い。

参拝の際はぜひ鴨みくじを引いていって。

 

 

ついでにお好きなかたは御神酒もぜひ。

地酒になるものだね。

地元の酒造さんが作っている。

 

 

他にも見所があるけど、また行ったときに紹介します。

 

 

 

 

では!