耳の聴こえない絵描き
ソルト/Shiori Ueda
⇒自己紹介
問い合わせフォーム⇒チームソルト事務局
◆◇-------------◇◆
《真理の羽根》
ときに天使が神になりすますことがある。
翼の裏に本当の心を秘め隠して。
ときに悪魔が神になりすますこともある。
その翼を豪奢な衣の下に押し隠して。
全ての天使が善き言葉のみを告げるとは限らず
全ての悪魔が悪ゆえの悪だとは限らず
では我らは何を信じるべきか
◆◇-------------◇◆
046‐サルガタナス
開く覚悟
閉ざされた扉には必ず
それを開けるための鍵がある
必要なものは知識と覚悟
閉ざされた奥を知る覚悟のもとに
扉を開け。
------------------------------
向こう側の見えない未知の扉を開けるのは、いつだって覚悟がいる。
その扉は、内側から見ているのか、外側から見ているのかにもよってまた変わるもの
悪魔のサルガタナスは、召喚者を透明にし、あらゆる場所に移動させ、鍵を開けて中で起こっている出来事を見せてくる。
家の中で起こる出来事が、見たひとにとって良いことなのか悪いことなのかは分からない。
予期せず見せられることになるのもつらいだろうし
予期していてもつらいものもあるだろうし
いずれにせよ、扉の向こう側はいつだって神秘の領域で
わたしたちは勇気を試される。神か悪魔かも定かならぬ存在によって。
(文/ソルト)