真理の羽根◇032/ニヌルタ | そるてぃーあひるっ!(いととえん・むすび)

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神仏・精霊・森羅万象。多彩な色彩。多様な生命。円となって繋がり広がる縁。縁のもとに結ばれた糸(=意図)と会う。糸+会=絵。
あらゆる縁の意図(=糸)が絡み合って生じる、そんな絵を描いていきたい。

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耳の聴こえない絵描き

ソルト/Shiori Ueda

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《真理の羽根》

 

ときに天使が神になりすますことがある。

翼の裏に本当の心を秘め隠して。

 

ときに悪魔が神になりすますこともある。

その翼を豪奢な衣の下に押し隠して。

 

全ての天使が善き言葉のみを告げるとは限らず

全ての悪魔が悪ゆえの悪だとは限らず

 

では我らは何を信じるべきか

 

 

 

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032‐ニヌルタ

荒ぶる豊穣の祈り

 

 

問いかける

 

強い願いであるのか

儚い祈りであるのか

 

猛々しく突き進んでいくのか

静かに歩んでいくのか

 

 

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ニヌルタは、メソポタミア神話の武神。

大地の王とも言われ、豊穣をもたらす神ともされ、その姿は翼をもつ武人。

 

古い時代の豊穣の神が戦いの神になり、

別の神話における戦いの神の元になったとも

バベルの塔を作るよう命じた王の元になったともされ、

多くの神話への影響が垣間見える。

 

 

最も古い神話は、あらゆる神話との融合や分岐を繰り返し、全く違う神話に至る。

 

多くの異なる神話に、似通った話があったりするのは

全ての神話がどこかで融合と分岐とを繰り返した結果だろうね

 

エジプト神話はその融合と分岐の最たるもので、

同じエジプト神話といえどもその時その時の王朝によって生み出された無数の異なる神話が存在する。

 

 

人もまた神話の中に生きていて、神話に至り、神話を変える力があるので

 

どうありたいか、どう進みたいかを決めると

また違った神話を生み出せるということ。

 

自分というただひとつの神話であれば、自らの意思で変えられる、きっと。

 

 

 

 

(文/ソルト)