能力の差 | 森永の小部屋 

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主に教室受講生に対して書いているブログです。このブログに掲載していることは、TACの公式見解ではなく、森永個人の主観に基づくものです。また、記事は万全を期しておりますが、万が一不利益を被られたとしても責任は負わない旨ご了承ください。

受講生の皆様、お疲れ様です。


昨日はTAC京都校で民法⑭⑮が行われました。ご参加頂いた皆様お疲れ様でした。


早いもので、民法も残り一回目となり、財産法分野の講義は終了しました。


残る一回の講義は、家族法分野とよばれ、これまでの学習と色々異なる点があります。


まず、重要性が下がります。例年、5肢択一式一問しか出題されず、記述で出題されない限り配点は4点となります。また、学習内容もこれまでの流れと異なります。例えば、成年被後見人が行った法律行為は原則として取り消せますが、家族法分野では本人の意思を尊重する場面が増えます。


婚姻や離婚等は、単に契約して財産が増えた減ったという話しと違って本人の意思を尊重しましょう、などなどとこれまでの感覚と異なる所が出てきます。


ということで、何が言いたいかというと民法の重要部分は既に終了しており、ここから先の勉強は質も異なります。


ライブクラスではほぼ全員が脱落することなくここまでついてきて頂きました。よく頑張っておられると思います。民法は2回転目以降からが真の勝負。民法2回目科目別答練の試験範囲は民法9〜16ですが、それが終わってから本試験までに根気強く学習を継続することで、秋には民法を得点源としましょう。



その昔、TACのある先生が「能力に差なんかない」という趣旨の発言を受講生に対してなされていました。


この方は、既にTACにいないのですが、私個人の思いとしては尊敬出来る方でした。


しかし、上記の発言に関しては私と意見が異なります。


能力の差はあります。


当たり前です。走る速度も身長も性格もそれぞれ違うのに、頭の良さだけ同じわけがありません。


記憶力も理解力も違いますし、問題を処理する速度も違います。


しかし、勉強は短距離走等と違い、生まれ持った能力の差をカバーしつつ戦う要素が多くあります。


私個人の能力は、理解力が低く全体像の把握に時間がかかるという特徴があります。信じてもらえませんが。その代わり、一旦落とし込めた知識は比較的長く保有でき、頭の回転の速さは人より優れているのではないかと思っています。あくまで自己評価ですが。


なので、私の場合新たに勉強した分野に習熟することは、普通にやると人より時間がかかります。しかし、知識が定着し、入ってしまってからは要領よく処理することが出来るようになります。


よって、最初の部分をどう埋めるかという点を考えればいい。例えば、問題集を解くにしても、全体像が把握し、全体の繋がりがみえないと勝負にならないのでとりあえず何回か全体を通して読み通してから本格的に解き出すなど、工夫の仕方によってカバー出来るのが勉強の良いところです。


自分の特徴を把握し、弱い所をカバーしつつ対策してみましょう。


燕の巣だ!


とか忘れてもいいので、今日の話しは合格するまで常に検証しながら勉強を進めて下さい。


では今日はここまでとします。お疲れ様でした。