受講生の皆様、お疲れ様です。
受験勉強を続けていると、ある時「突き抜ける」ときがやってきます。
合格するためには、受験日までにこの状態に持って行けるかどうかが勝負となります。
本試験形式の模試を受けると、たいていの場合、合格確実の状態が最初から最後まで続くということはありません。
行政書士試験で言えば、180点という合格ラインに届けずに150点前後で点数が停滞したり、ようやく180点に届きそうになったら一般知識で基準点を割ってしまったり。
一般知識の不安は最後まで払拭出来ませんが、少なくとも
総合点で180点を割ることはなさそうだな
という状態になる。これを「突き抜ける」状態としましょうか。
何をしたらこの状態になるのかは、人によって違います。現時点での課題が人それぞれなので。
今日言いたいのは、突き抜ける前の状態と突き抜けた後の状態は、通常自覚できない、ということです。
私が行政書士試験を受けたときには、行政法の条文問題対策が課題となっていました。条文の読み込み自体を直前期まで行っていなかったので。
講師が突然、「とにかく行政法の条文を読むこと!」と言い出したので慌てて手続法等を通読し始めました。
そんなこんなで、基本講義時にも言ってた通りに通読していたのですが、ある時から行政法の点数が安定しだし、どのようなタイプの模試であっても安定して点数を取ることが出来るようになりました。
点が取れるようになったからと言って、バッチバチに知識が固まってスッパスパ現場で判断出来るかというとそんなことはありません。
普段条文読んでいても知識が固まっていないように感じるし、現場でも悩みながら解いているし。
しかし、採点したら点数がいい。それが続くようになり、やがて自信が持てるようになる。
受験生は、余裕をもって受かる合格者を必要以上にに「完璧な受験生」と思ってしまい、現状との差に悲観してしまうものですが、そこまで完璧なわけではありません。案外脆い所もあるし、全然不完全です。私から見たら。完璧な受験生など幻で、実際には存在しません。
完璧な受験生を目指して勉強しつつ、そんなことも頭の片隅に置いておきましょう。
受かる人って楽観的な人が多いです。
突き抜ける時を間に合わせるために必死に勉強しつつも、「なんとなる」と余裕も持ちつつ進みましょう。
では今回はここまでとします。お疲れ様でした。