受講生の皆様、お疲れ様です。
昨日は、TAC行政書士講座では第2回全国公開模試が行われました。
ちなみに、令和4年度の宅建士試験も行われました。
さて、昨日の夜から記述式の採点をしております。既に数十枚採点しておりますので、ネタばれしない程度に各問題の簡単な講評などから。
ちなみに、まだ京都校の受験生の答案は採点していませんので、他のエリアの受験生の答案を採点した感想も加味しつつ。
①記述式全体
難易度としては、やや難しいのではないかと思います。私のクラスでは、問題44はヤマだと言っていたはず。問題45も賃貸借の所でヤマだといっていた話。あまり悩まず素直に書ければ。仮に素直にいかなくても、要点ノートの該当箇所でキーワードの一部は書いてあったはず。問題46は前半は記述危ないと言っていたところ。こうして書くと、私が「今年危ない」と思っているところから出してきていますね。しかし、事前にそのような対策をせずに臨むと30点取るのに苦労するのではないか。
②問題44
後半のキーワードは絶対に取らんといかんでしょう。採点基準厳しくなったら、ここ間違えたら部分点つかない可能性あり〔今回は部分点つけています〕。前半を正確に書くのは厳しいかな、と思いますが、なんとか方向性からそれっぽいこと書いてほしい。教室では、正確な記述が思い出せなくても肯定するときにはこんなフレーズが多い、否定するときにはこんなフレーズが多い的なまとめがあったはず。あと、前半で結構「あぁ、こういう勘違いしてるんや。これはいかんな」という答案がいくつかありましたが、流石にネタバレするので教室で伝えます。
③問題45
書けている人はほぼ完全解。そうでない人はほぼわかっていない〔当事者の選択で部分点取れていることはあるが〕。準備していたら書けるが、そうでないと厳しい、という問題でしょうか。誰が誰に請求するのか、という点を間違えている答案がいくつかありました。このようなミスも、採点基準が厳しくなると0点もあると思います〔やはり、今回は部分点つけています〕。
「やば、俺ちゃんと書いてたかな」
と思った方がいたとしたら、その時点で×です。当事者のミスは絶対に避けなければいけないケアレスミスですから、本番では何度も確認し、「絶対ミスしていない」と本試験直後から自信を持てる程には見直しをしましょう。
問題46
問題45以上に当事者のミスが多い印象。当事者が多すぎて混乱した方が多かったのかな、という印象。前半は記述危ない、この表現が使われている所全般に危ないと言っていたところ。具体的な金額だけでなく、条文表現も正確に記述できるように準備しましょう。後半はやや難しいかなと思います。様々な答案がありました。今採点している段階では、前半すらまともに書けていない方が大半で、けっこう壊滅的です。採点が進み、他の校舎の受験生の答案も沢山見れば印象変わるかもしれませんが。
森永の受講生の方であれば、問題44で後半部分で8点、それまでで4点程度は部分点とって12点。問題45では14点程度。問題46は前半で8点は死守。これくらいの感じで最低30点以上確保できれば。取るべき所で取れないと、その他の所では巻き返せないかな、という印象。
最後に、略字は絶対×です。権利の権とかがいくつかありました。書類作成のプロになる、そのための資質があるかどうかを見る試験ですから、印象は悪くなりますし、現実問題減点されるのではないか、と思います。
さて、以前の記事で「これまで結果が出ていない方は、次の答練を本試験だと思って受けるように」などと言っておりました。結果はいかがだったでしょうか。
結果が良ければ、このままの勢いで突っ走るだけです。当然、油断はしないこと。なんもせんとあっという間に忘れていきます。忘却のスピードを超える勢いで勉強を継続し、本試験でも合格点取ってください。
結果が悪かったらどうか。当然、頑張って臨めば臨むほど、あかんかったらへこむことになります。ただ、あと一ヵ月あるわけです。
最初のほうで触れましたが、宅建士試験は本試験が昨日行われました。宅建士試験に限らず、だいたいどんな試験でも受験生は「あと一ヵ月あったらな」と思うわけです。最後の最後は。
今回の答練が本試験だと思って受けた。当然、そこで合格点を取れるだけの準備をし、精一杯ぶつかったわけです。
しかし、人間なんてものは、たいてい予定通りなんかいかんわけです。寧ろ、それが普通です。
今回本気でぶつかった人ほど、何が足らなかったのか、合格点を取るためにはあとどれくらいのことが必要なのかイメージできるはずです。
皆さんには「あと一ヵ月」があるわけです。
①やるべき勉強範囲の勉強をとりあえず終えて
②どこがどれくらい、どのように出されるのか、おおよそのイメージができ
③自分に足らないことがある程度掴めている
④直前になればなるほど、勉強したことをそのまま本試験会場に持っていける可能性が高まる
⑤最後に、強烈な締め切り効果がある〔本試験は年に一度。人によっては生涯最後の行政書士試験〕
①~⑤により、学習効果は最大となります。「直前期が一番伸びる」とはよく言われますが、その根拠は①~⑤です。
その一番伸びる時期が、あと一ヵ月もあるわけです。何としても本試験までに、「こんな状態になって本試験を迎えたい」という状態までもっていく。それはもう、なんとしても持っていく。
できるんやろか
とかではなく、やれるだけやる。なんとしてもやる。
直前期の勉強ほど、自分自身のためになることってそうそうないと思います。
今見ている所が出て、それに答えることができて合格点に届くかもしれない。
本試験時の自分を救うために、本試験後に笑えるように一分一秒を積み重ねていきましょう。
猫が寝言いいながら寝ているので、私もそろそろ寝ます。最後の答練に向けて頑張ってください。お疲れ様でした。