受験生の皆様、お疲れ様です。
今日はミニテスト民法⑤の講評です。
不動産物権変動がメインの範囲でしたね。択一式がいつもよりも正答率が低かったようです。
いつもは満点でも、今回は一問程度落としている方が多くいらっしゃいました。この範囲の問題は慣れが必要なので、問題演習に数多くあたり、処理速度と正答率を高めていきましょう。
記述式の出来はいつも以上に良かったです。
目立った間違いとしましては
①登場人物の把握ミス
本問は、「DがBに対して」という流れで解答が作れなければいけないのですが、Cの目線からの答案があったなど、登場人物の把握ミスをされている方が何名かいらっしゃいました。このようなミスは本番では致命傷となりますのでご注意を。
②知識
「Dが善意であれば対抗出来る」という文章では、単純悪意者であれば対抗できない、と読めてしまいます。どのような人が対抗できるのか、ということを今一度確認しましょう。
③問題文の把握
本問のDは登記を備えています。これが前提となりますので、「Dが登記を備えれば対抗することができる」という文章は問題文とマッチしません。
また、「当該論点はDが背信的悪意者かどうかで判断するため、本問のDはBに対して所有権を対抗することができる」という答案もいくつかありましたが、本問の事例ではDが背信的悪意者かそうでないのか認定することはできませんのでこのような答案は×となります。
このような感じでした。では今日はここまで。お疲れ様でした。