酒肴いろいろⅤ | 呑める器ならなんでも

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呑める器とお酒と美味しいものが好きです。

 こんばんは。穏やかな一日で、少し春の気配が感じられました。
オリンピックも待望の金メダルがとれ、勢いに乗っていきたいものです。

 今日は、酒肴いろいろです。
昨年末に、ヨコワを頂きました。
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 ヨコワとはクロマグロの幼魚のことです。今回頂いたのは体長52センチでした。
資源保護の自主規制でクロマグロの幼魚は流通に乗せられないので、やむなく網にかかったものは、こうしてまわってくることがあります。
 いつもは刺身でいただくのですが、今回は刺身とテレビの江戸前寿司特集で見た
「漬け」をやってみました。
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 三枚におろし、皮をはいで柵にして熱湯にサッと通し、氷水で粗熱を取ります。
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 お寿司屋さんは、この状態のものを容器に入れ、全体が漬かるまでタレを入れて
冷蔵保存をします。その方法だと、かなりの量のタレが必要になります。
材料がもったいないので考えました。
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 柵をペーパータオルで包みます。
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 それをジップロックなどの密閉できる袋に入れて、タレを注ぎ空気を抜きます。
こうすると全体にタレがまわり、良い感じで漬かります。
この状態でタレが200ccぐらいで済みます。
 漬けダレの配合は、醤油:お酒:味醂、1:0.5:0.5で、全部を混ぜて煮切り(火にかけてアルコール分を飛ばす)ます。
漬け込み時間は6時間以上。今回は1日漬け込みました。
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 これは刺身です。次が漬けです。
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 刺身は、さっぱりした感じで美味しいです。漬けにしたヨコワは、ねっとりとした食感になり、味も深みのあるものになります。マグロの成魚を食べることはほとんどありませんが、ヨコワは年に何回かいただく機会があります。
聞くところによると、鰹の漬けなんかも美味しいようで、いつかチャレンジしてみたいです。
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 お次は、〆鯖と〆鯵です。左側が鯖、右が鯵です。
先日、活きの良い鯖と鯵が手に入ったので作りました。
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 ヨコワの漬けと同じようにやってみました。
半身の両面に塩を白くなるまで振り30分置きます。塩を水で流します。
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 身を昆布で挟んでペーパータオルで包みます。それをジップロックに入れて
米酢を注いで密閉します。この方法だと酢はほんの少しで足ります。100ccぐらいでしょうか。
2時間程度〆てから食べます。私は生に近い方が好きなのでこのくらいです。

 長々とすみませんでした、今日の本題です。
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径6.3㎝ 高2.4㎝

 南蛮焼の小杯という事で購入しました。南蛮焼、いまひとつわからないので、
例によってザクッと調べてみました(笑)。

 16世紀から17世紀にかけて南蛮貿易により中国南部、南洋諸島、呂宋、安南などから輸入された炻器。 炻器とは焼き締め陶のことみたいです。
琉球王朝時代に、荒焼と呼ばれる焼き締め陶が作られており、それらも琉球南蛮と
呼ばれることがあるとの事です。
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 焼き締めというと備前焼が思い浮かぶのですが、備前とは違った雰囲気です。
少し艶というほどではないのですが、金属的な光沢が見られます。
施釉されているのでしょうか、それにしては部分的なものなのでどうなんでしょうか。

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 外側の一部にも同様の光沢が見られます。
高台は糸切底になっています。重量は42グラムと見た目より軽く感じられます。
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 目跡の痕跡が5ヶ所見られます。それと高台脇に×印みたいな窯印?が見られます。最初、現代の作家さんのものかとも思ったのですが、こんな小さなものを作ったりしないだろうし、全体の質感は古陶の雰囲気なのです。
という事で、いつものように結論は導き出せませんでした(笑)。
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 径8.2㎝
 今日の揃えです。初期伊万里小徳利に初期伊万里豆皿です。
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 この杯で泡盛の古酒なんかやったら似合いそうだと思いました。
今度、調達してやってみます。

 それでは今日はこのへんで。