叶えた買いに行きい夢・叶った夢を教えて!

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震災からの一番の夢は
 
「家を建てて親と暮らす
そして犬を飼うj
でした。
 
夫の働きのおかげで
今は建てた家の中でモカと暮らしている。
 



ここで介護をやり切り、
父を親族とともに見送ることができた。

 母は、ここにきて最初の認知症の判定面談で、 
「ここは娘が建てた家で、私の家ではない」と、 
それまでとは違う、
きっぱりとした声で言った。 

 母の記憶の中にある家と、
夫が建てた家の乖離は、 
それほどひどかったのだろう。

 母の記憶に残る家は、
昔ながらの日本家屋で、 
夫が建てた家はそれとは大きく異なる、
独特の構造だった。 

しかし、その構造のおかげで、
長い在宅介護が可能になった。 

 母は今の施設で元気に過ごしているが、
 夜中に起きて、他の部屋を覗くことがあるらしい。 

部屋や家が変わっても、
確かにそこにいた家族の存在、 
あるいはその面影を、探しているのかもしれない。 

まるで、覚めない夢の中にいるかのように。

 人生に万全はないけれど、
欠けていることや足りないことは、 
いつかどこかで何かの形になって返ってくる。 

昔、大好きだった漫画のセリフを思い出す。 

母親を早くに亡くして悲しむ幼い少年に、 
父親がこう言い聞かせるシーンがあった。 
「失ったものは、必ず形を変えて還ってくる」

 起きている時の母は、
老若男女のヘルパーや、
 同世代の入居者とともに、 
夢のように焦がれ、
帰りたいと願った幼い頃の実家や本家の空気を、 
感じているのかもしれない。 

 夢とは、いきなり叶うこともあるが、
 多くの場合、足りないことに嘆き、
不満をこぼしながらも、 
無駄に思える積み重ねや、 
無我夢中の日々の中で、
気がつけば叶っているものかもしれない。 

 だからこそ若くても、年を取っても、 
それぞれに叶えたい夢を持ち、
 それぞれに叶えていきたい。 

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私の夢の塊