思い出のブリ | 白ごはんに~うめぼし♪

白ごはんに~うめぼし♪

今はちょこっとパニック症候群。とそれによる開帳足・偏平足による足の痛みで思案中。
日々の小さな いろーんな事で元気を出そうとしてます。


白ごはんに~うめぼし♪-ローズマリー

本を見ていたら 『花ごはん』 というのがあった。


ライスサラダ風に味付けしたごはんにハーブの花を散らした、チラシ寿司。

お~o(⌒0⌒)o きれい。




『うちのハーブは自然児なので、食べても安心。

 花びらよりガクの部分に味があるので、ガクごと摘みます。』


そうかー ガクにね・・・


写真にはナスタチウム・ルッコラ・ボリジの花が飾ってある。



北村光代さん

『作り方は玉ねぎのみじん切り大さじ4、塩小さじ1弱、タラゴンビネガーと

 エクストラバージンオリーブ油各大さじ2を合わせて、2合分の白飯に

 混ぜて冷まします。このすし飯にケイパー、松の実、木の芽や青じその

 みじん切りを各大さじ1~2混ぜ、ハーブの花を散らします。

 ねぎの仲間のチャイブや甘みがあるローズマリーの花もいいですね。』



(・・。)ん?  もう一度。


『ねぎの仲間のチャイブや甘みがあるローズマリーの花もいいですね』


もう一度。


『甘みがあるローズマリーの花』  





そうなのーーー 食べられるのーーー(〃∇〃)

どうして今まで聞かなかったんだろう。


ハーブの花って、どれでも食べられるのかなぁ。

ルッコラは種を採りたいから、花も残しておきたいけれど、

ローズマリーは種には関係ないので、食べてしまっても・・・いいんだ。


そんなにハーブを食べたいわけではないけれど、

ローズマリーがどんな味なのかは、試してみたい。


ーーーローズマリーのお花って食べられるんだって。


と、言いながら、実家の庭の花を摘み取ってくる。

2輪づつを母と恐る恐る食べてみた。


ーーーふーん。甘いわ。


母  「・・・うん。 ? ・・・苦いわ・・・ (ノ゚ρ゚)ノ  」


ーーーそーお・・・


最初に甘くて、あとから、葉っぱのあの香りそのままにピリッとくる。

でも、苦くは感じなかったけれど。




白ごはんに~うめぼし♪-お花



母  「3月23日に女学校の卒業式でね、次の日24日がもう入社日だったわ。

    遊びたかったのに、一日も日を空けずに・・・」


ーーー遊びたかったの?


   「うん。映画を観に行きたかったのよ。」


そうだ昔から母は映画好きなのだった。


母  「迎えに来られてね。 よく家が分かったなぁって思うんだけど。

    箸箱を持ってきて下さいって言われて。」


ーーー給食?食堂があったの?


   「あったわ。でも、昭和18年でお米が無い時代だったから、こんな布の袋を渡されて

    ここまで米を入れて持ってくるようにって。」


1合から2合くらいの量が入りそうな袋を、手であらわす。


ーーーお米は作ってたの?


母  「いいや、うちは作っていなかったから、買ってきて持って行ったのよ。

    一人いつもお米を持ってこない○○さんって男の人がいて、

    みんな ずるいって言ってたわ。」



その食堂で、冬になれば毎日ブリの焼き物が出たのだと言う。

ほんとに、毎日だったのだけど、母は好きだったのでかまわなかった。


    「塩焼きしたものに、お醤油をかけていたかなぁ・・・」


ーーーお味噌汁は?


    「あったわ。」


ーーーお漬物とかは?


    「・・・・・あったと思うわ。」


ーーーそれじゃあ、随分良かったんじゃない。

    ご飯にお味噌汁、魚にお漬物。ちゃんとした定食だわ。


    「そうねー 物の無かった時にねぇ」






母  「私の結婚式の日に K島にいた姉さんがブリを送ってくれてね。

    ほらあの大きなT橋の下の船着場に、H兄さんと取りに行ったわ。」


        ほら!あのって言われても覚えていない・・・



ーーーあそこって鰤の産地なの?


   「K島のあたりで獲れたんじゃない?」





60年以上も前の話を、年度や日付を折り混ぜながら懐かしそうに語った。

人の名前も覚えているし、

3人で入社して、インク壷にインクを補充する係りや朱肉入れの手入れの係りや

手分けして順番にやっていた話もよく覚えているなぁと思った。

インク壷なんて、時代がよく表れていている。


母の青春を明るく感じた。






昔のバイトのことを思い出しても、夏休みだったか、冬休みだったか、

誰と一緒に仕事に行ったのかも、私はなんだかあやふやになっている。(;^◇^;)ゝ




話の元は 「ブリの切り身」 の売り出し日だったこと。

今でも母がブリのお刺身が食べたいと、時々言っているのは、

子ども時代、若いときに口にした物だからなのだ。







母が苦いと言ったローズマリーの花。

うちのベランダのものはどうかと食べてみる。


・・・やっぱり甘い、そして後からピリッとする。  (⌒0⌒)




これは色が濃いベランダのローズマリー。

白ごはんに~うめぼし♪-ローズマリー