「もう少し、迷惑かけてほしかった」
仕事のお客様の子が急死しました。
「10歳にさせてあげられなかった」
9歳と半分。まだまだこれからという時に、急性膵炎で亡くなったそうです。
具合悪くしてから5日での旅立ち。
心の準備も何も出来ず、あっという間に逝ってしまった。
亡くなる1日前、それまで辛そうに寝ていた子が突然立ち上がり、満面の笑顔で尻尾を振ってくれた。
そしてその後また倒れ、そのまま。
最後にお礼をしたかったのでしょう。
考え方次第ではありますが、私が「家族に迷惑かけずに旅立った親孝行な子でしたね」と言ったら、冒頭の「もう少し迷惑かけてほしかった」と仰っていました。
そうなんですよね。
そういう気持ちにもなるんですよ。
「お金だって5,60万くらい使いたかった。100万って言ってあげられないけどね」
と笑っていましたが、きっとその時になれば100万だって使ったでしょう。
笑いながら、面白おかしくお話してくれましたが、帰り際に母が線香を渡したら号泣していました。
どっちがいいのかなんて誰にもわからない。
でも、きっと犬が色々考えて、一番いい時に旅立っていくのかな。
長く頑張る子。早く逝ってしまう子。
どっちも悲しい。でもどっちも幸せだったはず。
ここを見ている方と、その方が飼っている、飼っていた子。
幸せだった。今も幸せだ。
それだけは間違いない。
2021年10月(15歳)
りんさんも幸せだ。
そして私たち家族も、りんさんを想うと幸せ。
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