旅立つ時間 | 白柴りんの気ままな天国生活

白柴りんの気ままな天国生活

2023年3月11日 16歳10カ月で旅立った、白い柴犬りんの自由気ままだった記録

 

「もう少し、迷惑かけてほしかった」

 

仕事のお客様の子が急死しました。

「10歳にさせてあげられなかった」

9歳と半分。まだまだこれからという時に、急性膵炎で亡くなったそうです。

具合悪くしてから5日での旅立ち。

心の準備も何も出来ず、あっという間に逝ってしまった。

 

亡くなる1日前、それまで辛そうに寝ていた子が突然立ち上がり、満面の笑顔で尻尾を振ってくれた。

そしてその後また倒れ、そのまま。

最後にお礼をしたかったのでしょう。

 

考え方次第ではありますが、私が「家族に迷惑かけずに旅立った親孝行な子でしたね」と言ったら、冒頭の「もう少し迷惑かけてほしかった」と仰っていました。

 

そうなんですよね。

そういう気持ちにもなるんですよ。

「お金だって5,60万くらい使いたかった。100万って言ってあげられないけどね」

と笑っていましたが、きっとその時になれば100万だって使ったでしょう。

笑いながら、面白おかしくお話してくれましたが、帰り際に母が線香を渡したら号泣していました。

 

どっちがいいのかなんて誰にもわからない。

でも、きっと犬が色々考えて、一番いい時に旅立っていくのかな。

長く頑張る子。早く逝ってしまう子。

どっちも悲しい。でもどっちも幸せだったはず。

 

ここを見ている方と、その方が飼っている、飼っていた子。

幸せだった。今も幸せだ。

それだけは間違いない。

 

2021年10月(15歳)

りんさんも幸せだ。

そして私たち家族も、りんさんを想うと幸せ。

 

 

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