ミルトンに関する一考察 | 佳子のブログ

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基本は猫ズと3人で自宅警備員
日々の糧をかせぐためにメディカルセンターで夜勤をしながら
ときどき行政書士をしています。
バツイチ&アラフォーのひとりぐらしです。

マスクに続いて、アルコールスプレー、手ピカジェル、除菌シートなどが軒並み売り切れになっていますが

私は職場も住まいもホットスポットにあるので(ていうか職場は救急病院だし)、
どうやってこのウイルスから身を守るか、けっこう死活問題です

少し前に、楽天でこんな製品を見つけました

値段もそんなに高くない
(1リットルで2000円くらい)
しかも潤沢に在庫があるっぽい

これいいじゃん(・∀・)!
と思ってぽちりかけたのですが、この「次亜塩素酸」という言葉に見覚えが……


かつて、ノロウイルスが大発生して、来る患者、来る患者、待合室で吐いてたときに
「ノロにはこれしか効かないから!」
と稀釈して使ったの、こんな名前じゃなかったっけ???

と思い出し、それがピューラックスであったことも思い出しました。

ノロウイルスは、たまごでいえば殻に入っているようなウイルス

仮にティッシュでふれても、コロコロ転がるだけですよね?

このティッシュがアルコールとするならば、インフルエンザウイルスや、コロナウイルスは、生たまごのようなものです

殻から出てるから、ティッシュでふきとれます

殻を割るにはテーブルとかでたたかないといけない

このテーブルの力をもっているのが、ピューラックスなどの次亜塩素酸ナトリウムです

え?てことはつまり、新型コロナウイルスはピューラックスでいいんじゃね???  
と思ったのですが、臭いもきついし、扱いが難しいし、二度拭きが必要だし、ペットに有害かわからないし躊躇してしまいました

でも、ネットで調べていたら、ミルトンを代表する赤ちゃんのほ乳瓶の消毒薬が次亜塩素酸ナトリウムで
しかも濃度が薄いので扱いやすく、臭いもマイルドで、しかも二度拭きいらない、とわかり、さっそく一本かってきました

20倍~80倍に薄めて使うのですが、この濃度を間違えると、手荒れを起こすようです
(この濃度だと酸性なんだけど、100倍とかに薄めるとアルカリ性に変わるらしい……うろ覚えですが)

かなり強力な殺菌効果があり、かつ、有機物にふれると化学反応により、水と少しの塩に分解される

臭いもハイターのようにいつまでも残らない
(ちなみにハイターの稀釈液は二度拭きが必要です、脱色のリスクもあります)

ということで、これはいい発見をした!とひとり喜んでいました

ところがそれから数日して、調べてみると、ミルトンの買い占めが密かに始まってるというではないですか!!!!

そして赤ちゃんのいるママさんたちが、激怒している(+ω+)

それはもう、彼女たちの怒りはすさまじく、爆発してるといっても過言ではなく

中には、薬局で、男の人を追っ払ったとか
赤ちゃん売り場に男がいるだけで不愉快とか
もう母子手帳を見せなければ売らないでほしいとか
消毒薬としてポップを出して推奨している薬局の本社に電話したとか、それはもうすごい怒りっぷりで

赤ちゃんのものに手を出すなんて、人の心をもっているのかー!!!!
ミルトンは新型コロナにはききません!!!!!
ほ乳瓶の消毒用です!!!!
奪わないで!!!!!


と、嵐のようにすごいわけですが、私が思うに

(¯・ω・¯)〈ミルトンは、使い勝手がとてもいい新型コロナ対策にぴったりの消毒薬です

ただし、作り置きができません
1日か2日分をこまめに作る必要があります

20倍にうすめるので、例えば300ccくらいのボトルなら、キャップ半分くらいで充分です

つまり、そんなに使わないんですよね
アルコールのように……

一本買っておけば、かなーーりもつというか、余裕で2ヶ月分くらいあるんじゃないかと思うんです

アルコールのように揮発性はなく、むしろ、ノロウイルスなどはしばらく浸して放置しなければいけないけど(殻があるから)

コロナウイルスは拭くだけで効果があるようです

なので私は、キッチンペーパーとセットでおいて、帰宅したら玄関から廊下すべて拭いています

ドアノブも拭いてます

職場のテーブル、金庫、キーボード、マウス、レジ、あらゆるところを拭いています

どれだけ拭いても、霧吹きだから減りません 

事務所と受付け、まるまる拭き上げても、300ccのボトル半分しか減りませんでした

ただし臭いがやっぱりきつくて(やがて化学反応により消えますが)
プールの臭いを連想するというか、ハイターよりは弱いけど、あーハイハイ、これですね、と思うようなあの独特のにおいです


こんな感じにおいています

作り置きすると効果がなくなるから、ボトルは小さくても大丈夫なんですが、霧ででるタイプより、水がどばっと出るタイプで、ペーパーで拭きながら広げていく感じが(除菌効果の面では)よさそうです




1リットルで700円~1000円くらい
 
これは一家に一本あっていいのではないかと思うのが私の考えです 

ブリーチやピューラックス、添加物があるけどハイターも同じですけど、使い勝手がぜんぜん違います

二度拭きいらず、は、ミルトン(他社の同製品)の良さだと思います


マスクやアルコールの火事場泥棒的なえげつない買い占め&転売の前例があるから、

か弱き者の必需品にまでその薄汚い手を伸ばすのか!
と悲しみと共にお母さんたちに怒りがわくのはわかるんですが
稀釈して使うから、物理的にあんまり減らないので、買い占めてもあんまり意味ないのではないか?と思ったりもしています

心配なのは、次亜塩素酸ナトリウムよりも、それをいれるプラスチック容器なのかも……

中国で生産しているなら、むしろ容器の問題で品薄になるかもしれないなーと考えました


なので私は、ミルトンはじめ、この製品を作っている会社は、詰め替え用を生産したらいいんじゃないか?と思っています

詰め替え用なら、たぶん、容器の生産にプラスチック容器ほどの品薄はない気がするので……

ウイルスを除去できなければ、まわりめぐって赤ちゃんだって危険なので、使い勝手のいいものは、みんなで少しずつわけあって使っていけばいいんじゃないかと思ったんですが……


ちなみに、「手指の消毒」には抵抗があり(アルコールのような揮発性もないし、香りもあるし)
拭いて除菌専門だったのですが(それでも部屋中、けっこうえげつない臭いになりますが)

ここ数日、素手で拭いてるにもかかわらず、手荒れはいっさいありません(うまく酸性になってるのかもしれません)

ためしに、両手にたっぷりつけてすり込んでみました(アルコール消毒と同じように)

水はすぐに乾きましたが、臭いは残っていました
でも、30分後、ほぼなくなりました
(指を吸いにきたみるくは、くちゃい!といやがり吸いませんでしたが)



みるく「とてもすうきにならないにゃ」

ただ、仮に口に入っても無害なようです(ほ乳瓶消毒の際は、つけおきして、すすがずに使うようですね)

臭いは、水で軽くすすいでも大差なくかすかに残っていました

ハンドソープで洗ったら完全に消えました

カサカサしたりはしていません
気になるならハンドクリームとかつけてもいいかもですが、私はこれを

(無印良品のアーモンドオイル@匂わせ雛人形)

ほんの少しだけ手にすりこんでみました


賛否あるかと思いますが、使い勝手のよさと、除菌力で鑑みると、ミルトンは優れものです

一本くらいはお許しいただいてもいいのではないか、と個人的に思います


そして、買い占め、転売だけは、しないで欲しいです

補足

(こまめに作る、という前提のもと)
このような容器にいれてもいいかもですね

手にふれず噴霧してくれるようです