「年拾うごとに 若くはなると云う お世辞の通りに好き年拾はむ 喜寿比庵」
恩師の人間国宝・陶芸家近藤悠三先生が或る時に話してくれました。
僕が30歳を少し出たばかりの頃です。
「人間は年を取って初めて解ることがある。」と
その時に悠三先生は70歳代後半でした。
僕は内心で、「へーッそんなもんかなぁ」と漠然と聞きました。
今日から7月が始まります。7月29日には74歳になります。
今は実感として解ります。
「年拾うごとに 若くはなると云う お世辞の通りに好き年拾はむ 喜寿比庵」
年を取って初めて解ります。