舌切り茶屋と近藤悠三先生 | 豊池美術店のブログ

舌切り茶屋と近藤悠三先生

 

テレビ番組「京都ぶらり歴史探訪」で京都に於ける西郷どんの足跡を辿る特番が放映されました。

清水寺の僧・月照と西郷隆盛を幕府側による捕縛から逃した清水寺の寺侍・近藤正慎(こんどうしょうしん)さんのお話が流れていました。

近藤正慎さんはお二人が京を立った後に捕らえられ、行く先を問い詰められて拷問を受け、意識が朦朧とする中でうわ言で漏らしてはならぬと、自ら舌を噛み切り自害した義の人です。

その行いに報いるために清水寺の境内には、近藤の子孫が困らぬようにと茶店を設けることを許しました。今も「舌きり茶屋」として営まれています。

人間国宝・陶芸家近藤悠三先生はその孫です。

近藤先生は「義の為に死にはったおじいさんの事を考えたら、陶器屋の貧乏なんてなんちゅうことは無いと云う気持ちで頑張った。」とよく話していました。番組の中で観た「近藤」の字は近藤悠三先生の揮毫です。

 

 

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