森陶岳新大窯窯詰最終章 | 豊池美術店のブログ

森陶岳新大窯窯詰最終章



森陶岳先生が20世紀から構想を温めていた大窯構想が最終段階になりました。

連日、新聞やテレビのニュースで報道しています。

一陶工の大河を物語ります。

幼い時に備前市伊部の自宅庭に手造りの窯を制作しては子供の火遊びと親に叱られました。

岡山大学特設美術科に進み卒業後は陶工を拒否し、備前六姓森家の跡取りが途絶えると一族を失望させました。されど、身体に眠る陶工の魂が覚醒し三年間勤務した教職を辞して備前に戻り陶工の道を歩みます。

その後に高まる世間の評価と裏腹に、 いにしえの備前焼に眠るエネルギーに魅せられ自分にもそのような生命力を持つやきものは出来ないものだろうかと苦悩の日々を送ります。

出した結論は、古備前が造られた条件の窯で森陶岳独自のやきものを制作することでした。

時は世紀を越えて21世紀。遂に三ヶ月後に85mの新大窯に火が入ります。来年の夏頃には画期と成る備前焼が生れます。