らーめん煌静岡店 得製煌-FAN-つけめん~東部最高峰のつけ麺を生んだラーメン家が静岡市に降臨! | 静岡県東部で一番美味しいラーメン…

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ちなみに迷惑ながら勝手に惚れこんでいるのがめんりすとさん…、故にこのトップ記事。
料理人様は神様です。
最近、アクセス数欲しさにチェーン店のレビューを加えましたw

らーめん煌静岡店 得製煌-FAN-つけめん
 
>3月14日(木) 静岡市葵区紺屋町1ー13清水ビル1F(静岡駅から数分)らーめん煌(ふぁん)静岡店オープン致します。午前11時~午前5時迄 年中無休 魚介濃厚豚骨(特注麺使用のつけめん)と 全国にその名を轟かす超有名店出身の店主さんにお願いして実現したオリジナル麺(直送)使用の濃厚中華そばと あっさり系3種(しお、しょうゆ、みそ)らーめん を揃えました。 トッピング各種 ご飯類 自慢の手作りギョーザ ドリンク類等 も充実しております。従業員一同 御来店を心よりお待ち致しております。
 
人生最後のラーメン。めんりすとであれを食べるか?
 
静岡県東部で屈指の人気を有する若きつけ麺のお店HKBさんの・・・、って書くともうバレバレなのでしょうけど、そのHKBさんを店主としてプロデュースしたのがしずめん!様のニコ生の番組「郷家ちゃんねる( http://www.youtube.com/watch?v=iFyJAtR46Bs )」でもお馴染みの郷家さんであります。
その郷家さんが新たにプロデュースを手掛けたのが、静岡駅前このお店「らーめん煌」さんであります。
 
それにしてもHKB様であれだけ美食極めたつけ麺を披露した郷家さんが、今回は静岡市の好みを徹底的にリサーチし、この静岡市あるいは中部地区で愛される一杯を完成されたとあっては、ラーメンファンならば、ましてHKBさんのファンならば興味が湧かないはずがありません。
 
というわけで早速訪問を決行しました。
もちろん郷家さんのいつだって渾身の作品のことでありますから、多少の交通費を凌駕してくれる一杯を提供してくれるはずですし、しかもつけめんに関しては郷家さんが完全に任されているようですから、これは期待できるにも程がある!!!
 
そして私が訪問したのはお昼すぎ、入口の食券機で好みの食券を選らんで店の中央に足を運ぶと・・・、あ、あ、あぁぁぁ、いらっしゃいましたよ、先日「郷家ちゃんねる」で拝見したばかりの郷家さんがカウンター席から至近距離のその厨房で仕込みをしておられます。
 
ちなみにこの日、私が注文したのはトッピングも贅沢な得製つけめん、そして辛味の二品。
辛味は、つけ汁の味変に用いるもので、これはHKBさんでも私が徹底的に愛していたアイテムです。

人生最後のラーメン。めんりすとであれを食べるか?

 
席についてしばらくして辛味、さらにしばらくして麺、すぐさまつけ汁が提供されました。
まずはつけ汁・・・、ではなく何故か今日は不思議なオーラを醸し出していた麺から一口・・・、おほぉ、これは新しい風合い!!
 
麺の太さはHKBさんよりもほんの少しだけ細い?印象のストレート麺ですが、逆にコシと張りがはっきりと強く、口の中の存在感ではむしろこちらの方が上ですね。
HKBさんよりももっとワサワサっとした力強さが口の中に主張されます。
しかしこの麺、そんな固さが魅力というだけのものではありません。
麺が舌に触れると、その麺が持つ小麦と玉子(入ってなかったらごめんなさい)の風合いが口どけるように感じられ、その多分に反発的な姿勢に対して、不思議と口馴染みが良いように思えるのです。
この麺は、なかなか不思議な麺ですね。
いや、不思議なだけでなく、麺のあるべき要素をきちんと満たした素晴らしい麺なのです!!!
麺に固さや張りといったものを求める方の気持ちをこれ以上ない程に満足させつつ、麺の味を求める人の期待も裏切りません。
麺を噛めば、噛んだ分だけ弾力が返ってくるような心地よい噛み心地にして、噛みきった時に一瞬だけ麺の自重を感じるような肉肉しい風合いも絶妙です。
しっかりとしたコシの強い麺を、その弾力を楽しみながら噛めば、麺を潰さずにその噛む力の延長で無理なく破断されながらも、そこに一切の脆さを感じさせません。、
 
HKBさんの麺はもっともちっとしながらそのナチュラルウエーブと太さによって艶めかしい風合いを楽しませてくれましたが、こちらのお店の麺はもっとしゃきっと力強い輪郭線を立てて存在感を示します。
これもまた東部に比べて都会であるこの街のニーズということなのでしょうか?
コーヒーでも都心では苦味がビシッとスマートに決まるタイプ、いわゆるシティーローストが好まれますが、この麺にもそのような性格を覚えます。
確かにこの手の麺を、静岡市の他のお店でも味わえるように思えます。
しかしそれら同系のスタイルの麺と比較したとしても、これだけ張りの強いしっかりとしたコシのある麺でありながら、これだけ舌触りに麺の美味しさを主張するものは他にないでしょう。
 
・・・といいますより、こんな麺が他のどこかでも食べられるのでしょうか?
 
この新しい、しかし誰もが認めるであろう素晴らしい麺があるというだけで、このお店の成功が約束されたと言ってもおかしくありません。
単純に麺をすすっただけで、このつけ麺はそんじょそこらのものとは明らかに異なるポテンシャルを有してあるだろうことがはっきりと伝わってきました。
一口頂いただけでも、ゾクゾクっとさせられる麺です。
これは凄いことですよ!!!
 
そして麺に続いてつけ汁を頂いてみます。
郷家さんが生み出した新しいつけ汁の味が気になる私は、麺と絡めて・・・という前に、まずは蓮華でその味わいをチェックしてみます。
うわぁぁぁ、やっぱりこの方のつくるつけ汁の美味しさは一回り凄味が違うわぁぁあ!!!
 
オイルに郷家さんらしい独特の旨味が感じられ、安易なチェーン店では考えられない本物の味わいがそこには存在します。
オイルははっきりとした旨味を見せながらも、不思議とスープから独立した印象を生み出すことはありません。
スープの豚の味わいがぐ~っとゆったり立ち上がっていく序章として、オイルの色気が口当たりから味わう側の意識をつけ汁の深いところに運び込んでいくのです。
そのオイルとスープの味わいには確実にコントラストは存在しながらも、その展開の滑らかにして必然的にも思える流れによって、むしろ一体感を覚えるほど!!
この知的で大人びた質感はまさに郷家さんワールドという印象で、このオイルとスープに淡く重なる醤油ダレの味わいもまたその個性を散らかさずに淡くも大胆に押し出していきます。
これを言葉にするならばまさに「絶妙」の二文字!!
この人のポテンシャルって、ハンパないですね!!!!
 
スープは濃厚な豚の旨味がとっくり感じられます。
これだけとろみ豊かな豚のスープといったものは、そうそうあるものじゃなし。
臭味といったものを感じさせず、同時に臭味にも通じる程に内に秘めたエネルギーの高さを覚えさせる豚の濃密な獣感からくる旨みとと肉感からくるコクが存在します。
 
そしてここからの展開がHKBさんとの最大の違いです。
後味よりも一駅手前で、ぐっとタレの塩感が立ち上がります。
このタイミングが明らかにHKBさんよりも早く、そして明瞭なのです。
醤油というよりは、粒子のはっきりした岩塩をいくらか想像させるような、粒立ちの輪郭までもが再現されそうな味わいです。
そのキレのある塩気を覚えると、その後には魚介出汁の味わいがどっと流れ出ます。
塩気の粒子感が持つザクザクした風味のリズムに魚介の香ばしさと固さのある風味が低域で粒立ち鋭く広がっていき、豚のとろみの強さに相反するザラッとした旨みが駆け抜けていきます。
そしてこの魚介出汁の軽快でエッジの強い性格は、中盤に感じていた超濃厚にして粘度の高い豚骨スープの重さを小気味良くまとめあげ、それでいて豚骨スープの旨味の本質は先細りさせないのです。
 
この塩気のメリハリはHKBさんよりも明らかにはっきりとしています。
醤油の酸味や独特の苦味をエキゾチックに立ちこめながら魚介出汁の複雑さを感じさせたHKBさんの個性に対し、風味のエッジを確実に舌に残すことで超濃厚スープを気だるくさせず、逆にスピード感ある個性で次の一口への期待を高めるという求心力を強めたアレンジがみられます。
東京の流行の味わいをリサーチし、その上で静岡市あるいは中部地区で人気のあるつけ麺の味わいを研究しつくした郷家さんが、このタレの強さを設定し、同時にそのタレの表情に見事に重なる魚介出汁の分量、さらにはそのタレの個性で潰れない豚の旨味量、さらには粘度を整えてきっています。。
 
さらにはこのつけ汁、お酢による酸味によらずに旨みをはっきりと導きだしているのも特筆すべきとこと。
安易なお店との差別化を図り、深夜営業、通し営業をしながらもあくまでも高級な味わいを提供することに拘った仕上がりです。
あえてカジュアルな旨みを伝えやすいお酢のアレンジを抑えることで、使用される豚の濃厚さとその質の良さ、さらには魚介の複雑な表情を殺さずに誠実に前に押し出します。
トッピングされたネギの苦味や辛味がじんわりとスープに溶け込んでいったときの細部における色気、余韻における香味といったものを美しいままに提供しようとします。
 
東部の味わいに慣れた私には、確かに塩気が強めのアレンジではあり、郷家さんがHKBで作りだしたつけ麺の味わいの方が郷愁もあるためどこか馴染みよい気がしないでもないのですが、一方では一つ一つの味わいにここまで意味を残し、それを確実に伝えてこられてしまうと、好みうんぬんを超越した「美味しさ」というものできっちり説得されてしまいます。
まさに郷家さんの作品らしい美味さという視点で、食べごたえを主張できるつけ麺であり、つけ麺であるから伝えられる美味さというものにも拘った珠玉の一杯であると思えます。
 
そしてもちろん、この感動的なつけ汁の味わいは麺と絡めてこそ、その全ての意味がはっきりしていきます。
まるで食べる度に、目の前の複雑なパズルが組み上がっていくのを見るかのように、意識をこの一杯から離せない・・・、そんな素晴らしい味わいがここに表現されるのです。
 
麺はHKBさんのものと比べると、比較的スープを弾くものだと思います。
しかしやりすぎとも思える豚のとろみによって、麺につけ汁の旨味が見事に絡んでいきます。
麺をすすれば、麺が舌の上で麺そのものの味わいをそっと撫で上げ、その明るくあたたかい表情に柔らかな感情がふわっと膨らむように感じられます。
そして麺に絡んだつけ汁は、舌の上の麺の味わいをしっかりと感じさせながら、口いっぱいにその旨みを広げ、ゆったりとその味わいを豚から魚介へ、甘旨さから辛味へと展開させていきます。
その辛味がすっと入る時に、香り立つ様々な風味は、それがつけ汁に入っているものだったのか、あるいはトッピングから滲む個性なのかわかりませんが、何れにしても複雑にして魅力的な個性が次々と感じられていきます。
特に秀逸なのが、いくらかの海老の個性であり、海老の甘みがつけ汁の塩気の中で実に愛くるしく、そして反動的につけ汁の旨みにキレが生まれることで、この一杯に軽妙なアクセントと、心地よいリズムを生み出します。
この海老の個性はつけ汁に仕込まれたものか、あるいは海老ワンタンから生まれたものかは、私にはわかりませんでしたが、少なくとも海老ワンタンが使用される得製つけめんをオーダーしておけば、この魅力的な表情を楽しむことができそうです。
 
そしてこのつけ汁、驚いたことに麺の歯切れにもしっかりとした意味をもって調和するのです。
麺之歯切れのタイミングとつけ汁の味わいの持続力のバランスは、ここに完全なまでに完成されています。
麺の味やつけ汁の味わいの片方だけが浮き上がることで、味わいにから厚みが抜けるような瞬間が存在しません。
ここまで計算できるラーメン家って、なかなかいないのではないでしょうか?
食べれば食べる程に、この一杯に仕込まれた知性が次々と解放されていきます。
私でさえもそのジェットコースターの様に立て続けに目の前に押し出される拘りの数々に驚くのですから、ラーメンへの造詣の深い皆様であればその感動はさらにさらに高いものとなるはずです。
食べる者を選ばず、選ばれた食べる者をさらに喜ばす、職人の巧いがここまで凝縮された一杯はそうそうあるものではないでしょう。
 
トッピングも素晴らしいです。
味玉、炙り叉焼の味わいも、しっかりとした主張と張りを持たせながらも、スープへの馴染みを徹底的に拘っていることが伺えます。
それぞれのトッピングを味わった後で、その美味しさに喜ぶと同時に、不思議とつけ汁や麺の味わいを直後から求めたくなってしまうのは、これらトッピングの味わいとつけ汁や麺の味わいの流れに心地よさがあるからなのでしょう。
 
そして私が特に感激したのが海老ワンタンのトッピング!!!
この存在感はハンパないです。
遠方から訪問するのであれば、絶対に味わっておくべきアイテムです。、
シンプルにつけめんを頼むのではなく、ここはやはり得製つけめんを頼んでおきましょう!!!
この海老ワンタンの拘りは、ちょっと侮りがたし。
正直なところ、私のラーメンライフにおいて、初めてスープにワンタンがのっていることに魅力を覚えましたね。
まずは皮からしていきなり美味い!!
もちっとしたその質感は適度な厚肉で、食感と旨み豊かながらも、それがつけ麺のなかで大ぶりになりません。
さらにはそのもちっと柔らかな食感が、麺の持つコシのしっかりとした強い食感に対して、一つ安らぎの質感となるのです。
そしてこのことが、このつけ麺の中で一つ足りなかった食感のバラエティーを満たすのです。
 
パーフェクト!!!!
 
って思うのはまだ早い!!
ワンタンの中の海老の味わいは、可愛らしい甘味をぽっこり押し出し、海老特有の濁った旨みを感じさせずに柔らかく弾力ある味わいをすっとつけ汁に添えます。
タレのビシッと決まったつけ汁の味わいの中に、このワンタンの存在が加わるだけで、この一杯を最後まで食べ飽きることなく楽しむことができるように考えられています。
そして何よりも海老の旨味とこのつけ汁の味わいの相性の高さそのものが素晴らしい!!!
これはもう、確実に頼むべきトッピングといえましょう。

人生最後のラーメン。めんりすとであれを食べるか?

 
また今回私は辛味を追加オーダーしています。
小皿に入った赤いふりかけの様なものがそれです。
これはHKBさんでも提供されているものですが、いくらか味わいの違いも感じられました。
恐らくつけ汁の塩気を増した分だけ、辛味の口当たりに甘味を添えているようにも思えます。
いずれにしても美味しいことには間違いなし、辛いものが好きな方は必食ですね。
私は本当に辛いものが好きなので、HKBさんでも何度もこれをつけ汁に絡めて頂いたものです(しかもダブルで投入したりしてw)。
 
いや~、素晴らしいつけ麺でした。
静岡市まで食べに行った甲斐があったと確信できます。
十二分な満足感に満たされて、お店を出たのですが・・・
 
 
あれれ、食べ終えて店を出てなお、麺の良質な香りが口の中に花開いているように感じられるのです。
なんでしょうか、これ?
こんな感覚初めてですね。
つけ汁ではなく、麺ですよ、麺!!
これは素晴らしいものを頂いたと確信できました。
十二分な満足感に満たされて、帰路につき、ベットに入ったのですが・・・
 
 
あれ、朝起きてなぜか猛烈に得製煌-FAN-つけめんが食べたい気持ちが湧いているのです。
なんでしょうか、これ?
こんな感覚初めてですね。
夜ではなく、朝ですよ、朝!!
素晴らしいものを頂いたと確信できました。
これがあのエッジの効いたタレの風合いがなす、中毒性といいますか、ラーメン特有の求心力なのでしょうか?
ひょっとして、いや、やっぱり私は凄いものを頂いてしまったのかも・・・
 
このつけ麺が見せた圧倒的な存在感、なるほど郷家さんの知識と経験とセンスが解放された一杯であるということでしょう。
どうか静岡市民に東部を席巻したプロフェッショナルの実力、見せつけちゃってくださいませ!!
 
つけ麺って、こんなに大人びた味わいを表現できるんだってことに、きっと驚いちゃいますよ!!!
 

人生最後のラーメン。めんりすとであれを食べるか?


人生最後のラーメン。めんりすとであれを食べるか?