□めんりすと し・ろ・ど・りフライドガーリック抜き(強めの鶏油ver.)2012夏
feat 2012/08/xx 20:55:00
んー、美味い。
個人的な愛情度では、以前のし・ろ・ど・りを深ーく深ーく愛している手前、新アレンジを美味いとは言いたくはなかった程のし・ろ・ど・りファンだけど、この鶏油のアレンジで、し・ろ・ど・りの華やかさがさらに増してます。美味いです。
今回のアレンジは鶏油のとりかたを少しアレンジして、より濃厚な鶏の旨味を感じられるタイプに仕上がっています。
この鶏油を鶏100ではそのまま、白湯系では植物油とわって提供するのだとか。
でもね、でもね、割っているとはいえ今までの鶏油よりこれがごつっとコクがあるんですよ。
口当たりから鶏の個性は十二分。
スープの塩気をぐっと吸い込み、鶏の甘味がつやつやしているために、塩分濃度が変わったわけでもないのに舌に感じるパンチの強さは十二分。
それでいて調味料じみた安易な味わいではなく、いっかい深いところに意識を誘ってからごつっと美味さを感じさせるのですから官能的にも程がある始末。
このオイルの旨味が後味までしっかり持続しつつ、それでいてスープの味わいに調和しつつも混ざらないのがまた巧すぎポイント。
オイルのちょっと下側、口内の中域に鶏、豚の上品な味わいがゆったり流れます。
なんて優雅な味わい!!
豚の柔らかさ、包容力が、鶏油の快活さとは異なる色彩を刻み、本当に美味。
エリート的と言いますか、育ちの良さからくる毛並みの美しさがハンパないんです。
スープを飲み進めると、鶏油の個性が穏やかになっていき、すると今度はスープの旨味がより深い質感を舌に残します。
豚の優しくも豊満な味わいが口を潤わし、あーっ感動的!!!
鶏油の効いた序盤がチーズを思わす重心の締まったコクを覚えさせつつ、後半はクリーミーな滑らかさと包容力ある味わい、そしてめんりすとさんの芳醇系の真骨頂である旨味の口どけ感がきっちり覚えさせられ、これは一口目から汁完まで気が抜けない内容に!
超エモーショナルにして超ナチュラリストなスープです。
飽きのこない味わいどころか、一口ごとに新たな魅力に気付かされ、夢中になって本を読み進めるかのように、幾重にも重なる風味をを終わりなくめくり続けてしまいます。
麺も素晴らしい。
今回の鶏油の味わいの効いたスープでは、不思議と全粒粉入り細麺の白い小麦感にスポットが当たったかのように思えました。
全粒粉のエッジを介さずに、白い小麦の美味さがどこか北海道系テイストを思わすスープの味わいのなかで際立つかのようにも。
スープはいつもより鶏の旨味が増した分だけ甘くは感じられるも、それが麺とぶつからず、くどくもならない。
ただただ、全てが上等にして、良いコンディションであることが嬉しい。
クリームシチューのように滑らかにして、クリームシチューにはない艶々したキメの細かい味わいと照りと旨味の弾力が明瞭。
本当に美味い一杯でした。
個人的な意見ではありますが、もしパティシエ&パティシエールがイメージする世界一美味しいラーメンというものがあるとするならば、それはきっとこのラーメンなのではないでしょうか?
フライドガーリック抜きというお願いに応えて頂いた店主様、有難うございます。
この滑らかな舌触りの、肌に染み込むスープの味わいは絶品すぎ!!
フライドガーリックで軽くジャンクなエッジを差し込む必要はまるでなしというよりは、ここまでくると入っていることが許せないくらいにスープそのものの味わいを何にも汚されたくない気分にも。
これ、是非一度味わってほしいです。
特にフライドガーリックの入ったオリジナルを知っている方にこそ、食べて欲しいです。
めんりすとさんの作品の様にこってり系であってもその繊細さや深さの長けたラーメンは、そのデリケートさ故にトッピングで表情がここまで変わると言うことをね。
本当に、驚愕の美味さなんだよ!!!
ウマイ度 ★★★★★
スゴイ度 ★★★★★
私の人生を変えたし・ろ・ど・りフライドガーリック抜きの感動度合いは今なお色あせずに健在。こんなに美味しい一杯がレギュラメニューであるという奇跡を是非是非体感して下さいませ度 ★★★★★