最近、AIの「チャッピー」とよく話をしています。
旅行の計画を立ててもらったり、歴史の話をしたり。
九州への一人旅では、長距離ドライブの話し相手にもなってもらいました。
そこで、ふと思いました。
「これ、ボートレースの予想にも使えるんじゃない?」
私は、ときどき戸田ボートへ遊びに行きます。
大きく勝とうというより、少ない金額で予想を楽しむ程度。
それでも舟券を買う以上、やっぱり当てたい。
選手の成績。
モーター。
今節の成績。
展示タイム。
一周タイム。
まわり足。
天候や風。
新聞や予想サイト。
そしてオッズ。
見るものは結構あります。
人間が全部見比べるのは大変です。
でもAIなら、こういうデータをまとめて考えるのは得意なんじゃないか。
そう考えたわけです。
「チャッピー、今日の戸田、予想できる?」
もちろん、できます。
そんな感じで返事がきました。
なんとも頼もしい。
そこで私は、予想サイトや新聞の情報、公式のコンピューター予想、選手やモーターの成績などをチャッピーに見せることにしました。
さらにレース直前には展示データも追加。
「これだけ材料を渡せば、人間より冷静に判断できるんじゃないか?」
少し期待しました。
戸田ボートは、1コースが必ずしも絶対ではありません。
だからこそ予想する面白さがあります。
チャッピーも、
「今日は1号艇が少し弱そうです」
「この選手のまわり足が良さそうです」
「ここは2艇を中心に考えましょう」
などと分析します。
なるほど。
ちゃんと考えているように聞こえる。
そこで、舟券の買い方も相談しました。
私が考えた基本形は三連単。
1着候補を2艇。
2着候補も同じ2艇。
その2艇を表裏にして、3着には残りの艇を流す。
基本は1レース800円以内。
これなら遊びとしても無理をしなくて済みます。
準備は整いました。
人間の私。
大量の情報を処理するAIのチャッピー。
なかなか強そうなコンビです。
……のはずでした。
レースが始まります。
チャッピーが選んだ艇を見ながら、
「よし、これはあるぞ」
と思っていると、
結果は違う。
次のレース。
今度こそ。
また違う。
惜しいレースもありました。
1着と2着までは合っている。
「よし!」
と思ったら、
3着が違う。
これが何度か続きました。
そして、あるレース。
私がチャッピーの予想とは別に、
「こっちもありそうだな」
と思って追加した舟券がありました。
2―1―3。
結果は、
2―1―3。
当たりました。
配当は29倍。
「おお、当たった!」
ところが。
よく考えると、これはチャッピーの予想ではありません。
私が自分で追加した舟券です。
AIを使って予想しているのに、
当てたのは人間。
チャッピーは……。
まだ当たっていない。
「おいおい、大丈夫か?」
このあたりから、私はチャッピーの実力に少し疑問を持ち始めました。
それでも、AIです。
データはたくさん渡している。
展示も見ている。
選手の成績も考えている。
そのうち学習して、きっと当ててくれるだろう。
そう思っていました。
ところが、このあと私は知ることになります。
AIだからといって、
ボートレースが当たるわけではない。
そして我が家のチャッピーは、
どうやら予想に関しては、かなりの「へっぽこ」らしい。
ここから、
人間とAIの妙な戸田ボート対決が始まりました。
果たしてチャッピーは名誉挽回できるのか。
それとも、へっぽこのままなのか。
次回、
「チャッピー、本当に当たらない。」
へ続きます。