建国記念日の振替で一般の会社は休みになる。そこでどこか温泉に行こうと誘いを受けた。どこがいいと言われても有名な所しか分らない。結局どこに行くか分らないままついて行った。ミステリーツアーか? ‥‥運転手まかせである。

 

 

着いた所は、山陰の島根県大田市、温泉津(ゆのつ)温泉。2月にしては寒くなくてよかった。『本と喫茶のゲンショウシャ』と言うお店が目的だったと見える。2023年4月1日 に開店したようである。

 

丁度 昼になったので食事に・・メニューはカレーしかない、、瀟洒 (しょうしゃ)な店内には大きなストーブがあり木造の素朴な階段、むき出しの曲がった梁には今風で好感がもてる。荒削りなデザインには拍手。 デスクの照明はセンスがあって良い。

 

注文は、5種類の中から好きな あいがけカレーを選ぶ、2~3のカレーを選ぶ事が出来る。組み合わせで 2種類で1400円 ~ 3種類で1600円の値段、二種類のカレーを注文した、あいがけカレーは初めてである。独特な風味があり普段食べたことが無いやさしい味がする。カレーの味はもう少し辛くても良かった気がする。トッピングも選べる様である。

 

 

帰ってから読んだタウン誌によると --

『世界遺産の湯の町、温泉津にアートな店『本と喫茶のゲンショウシャ』オープン お店の雰囲気もさることながら、スパイスカレーが絶品。こだわりが詰まったアーティスティックな店内は、読書や仕事するのにもピッタリですよ。とあった。』

ネットにより有名になったと思えるようで、次々と客が来ていた。田舎町の温泉も活気が有りそうである。

温泉津重要伝統的建造物群保存地区になっている。由緒ある場所らしい。

 

 

しばらく歩いて温泉に行った。銭湯もあったが、元祖の元湯温泉の方に行った。

むかし栄えた、ひなびた温泉地と言った感じがする、街道筋には老舗旅館が何軒もあるし、昔は温泉街の名残りを感じた。温泉は車がやっとかわせる道にある、着いた場所は案内所と思ったが、風呂屋の番台であった。入湯は500円で手ごろな価格である

 

道を挟んで4〜5台置ける駐車場と便所が有る。温泉に神様がいるので便所は外にあるらしい。意外にも綺麗で洋式であった。    

元湯は古びた建物で歴史を感じる。正面が山で建物は傾斜地に建てたようである。入るとすぐに下に階段がある。浴室も階段を下りる。勾配になっていた。

 

浴槽は3つあり初めての方38~40度で体を慣らし、ぬるい湯42~44度に入る、熱い湯では46~48度で、ぬるい湯と言ってもかなり熱い。説明書には最初、数秒 湯に入り2回・3回~から慣れるようになると書いてある。熱いので1~2分でギブアッフ、何回かは入ったが、さすがに熱い湯の方は挑戦できない。

浴槽は幅2m程で狭い手すりはあるが熱い槽の側に有るので反対側に座ることにしたが、足が十分に利かないので段差は手伝ってもらった。歩くにはゆっくりでいいが、手すりがない所は行かない方がよいと今更ながら分かった。

温泉の色は濁食であるが空気に触れる前は透明の綺麗な色らしい。底まで見えないと温泉の効き目がある様であるが、見えないと不安な気もする。温泉とはこんなものだと思うが。

 

 

話題の週刊文春、週刊ポストで薬師湯として紹介されていた。全国で17軒(中国地方では1カ所)のオール5の温泉に選ばれたことがPRとして渡された。源泉は50度の塩類泉で効能は呼吸器、胃腸系、リューマチ、ヒステリー、半身不随、婦人病、慢性湿疹、等で何でも直るような湯治場でもある。いつまでも温かく気持ちがいい時間を過ごせた。

 

                                                                                                 

温泉場もそうであるように、一帯が岩見銀山の世界遺産登録地でもある。

次は岩見銀山に行った。新たな道のようで迂回路で手間取った。小川のほとりに五百羅漢がある。石段を登れば受付があるが、車から降りるとすでに入湯券を買っていて、私は足元が悪いので行かないと言った。結局みんな行かかない事になり、払い戻しをしてもらった。折角連れていってもらい、悪い事をしてしまった。

五百羅漢も世界遺産であり、記念に写真を一枚撮って帰った。

帰りは来た道と同じ、三次を通って帰った。