初心者向けの名曲集と銘打ってCDをつくっていたわけだけど

77分収録できるCDも残る時間はもう少し。

最後の曲はスペクタクルな管弦楽な名曲をすでに決めていたので

10分程度でもう一曲選曲する必要があった。

大オーケストラが続くので室内楽にしたいとは思ったけど

ベートーヴェンのクロイツェルソナタにしようか

シューベルトのアルペジオーネか、それとも鱒?

ブラームスの雨の歌もいいなと迷ったのち

選んだのはフランツ・ドップラー。


音楽の教科書に出るようなメジャーな作曲家ではないけれど

この楽曲だけはとてもポピュラーだと思います。



フランツ・ドップラー 1821年ハンガリー生まれ

フランツ・リストの弟子でもあり、彼のハンガリー狂詩曲を管弦楽に編曲したことでも有名。

自身が卓越したフルーティストであったことからフルートの楽曲をいくつか作曲した。

弟カールもフルーティストとして名をはせた。


この楽曲が(特に日本で)人気がある理由は

演歌にも通じる哀愁を感じる冒頭のメロディのおかげではないでしょうか。

その後もハンガリーならではのチャールダーシュ(前半はゆっくり豊かに、後半は激しく快速に)

の手法で書かれているのですが、メロディがやっぱり美しいので聞き惚れてしまいます。

マジャール民族(ハンガリー人の祖先)はアジア系ということなので、

日本人と感覚がより近いのでしょうね。

逆にヨーロッパの人々からはハンガリーの音楽はエキゾチックに聞こえていたようです。

ハンガリーは日本と同じように、名前より名字が先に表示されますし

(ハンガリー風にいえばこの作曲家もドップラー・フランツとなる)

実際ハンガリーには親日家も多いようです。

ワールドワイドなクラシックを身近に感じる1曲としてお聴き頂ければ幸いです。


元々は管弦楽とフルートのために書かれたこの曲ですが

ピアノ伴奏のものもたくさん録音されています。

フルートの音色の華麗さを感じるためにはピアノ伴奏をよりお勧めします。

ピアノのお花畑の中を可憐に飛び回るチョウチョをイメージするようなこの曲。

工藤重典さんのフルートと藤井一興さんのピアノでお聴きいただきましょう。


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