世界中の国歌でことに有名なのはアメリカ国歌では無いだろうか
オリンピックなどの競技で優勝する機会が多いからかどうか
わかりませんが、アメリカの国歌のメロディを知らない人は
おそらく数少ないのではないかと思われます。
(少なくとも最初の4小節までは・・)
ジョン・スタフォード・スミス JOHN STAFFORD SMITH (1750-1836)
が1780年に作曲した流行歌 「天国のアナクレオンへ」
は米英戦争の最中、戦争をたたえる歌詞がつけられ
星条旗 Star-Spangled Banner という国歌に発展したと
言われています。
フランスの国歌もそうですが、勇壮なファンファーレ調の出だしで
始まるこの曲は当然戦争で士気を挙げるためによく使われ
アメリカ国民になじんでいったのでしょう。
この星条旗がクラシック音楽に引用された最も有名な例は
プッチーニの歌劇「蝶々夫人」ですが、あまりにも断片なので
アメリカ国歌のメロディをそのまま使った楽曲として知られているのが
E.E.バーグレイの行進曲「国民の象徴」ではないでしょうか
短い序奏の後第1マーチのメロディとして星条旗が
飛び跳ねるような対旋律と共に奏されます。
勇壮で景気がいい、演奏効果抜群の行進曲に仕上げられました。
次に有名なのはおそらくアメリカの作曲家モートン・グールドの
組曲「アメリカン・バラーズ」 American Ballads でしょう。
ここでは第1曲の序曲で星条旗がテーマのひとつとして
断片的に使用されています。
彼の最も有名なアメリカン・サリュートでも
「ジョニーが凱旋する時」という有名なアメリカ民謡を引用
していますし、ヤンキー・ドゥードルやデキシーを
オーケストレーションしていることからもわかるように
広く歌われている曲をアレンジする天才だと思います。
ちょっとマイナーではありますが同じアメリカの
ダドリー・バックは「星条旗による祝典序曲」という短い作品も
作っています。
しかし最も圧巻なのはロシアの作曲家ラフマニノフが
アメリカに亡命してピアノ用に編曲した星条旗です。
大きい手の人でないと絶対に弾けないであろう
オクターブの連続ですが、さながら重戦車のように
ガリガリと進んでいくアメリカ国歌。
もはやこのピアノ曲の中ではこの曲が国歌であるという
事実さえ忘れるほど重厚なロシア風の響きにて
再現されています。
星条旗のメロディが引用されているクラシック音楽
もっとありそうですね。
残念ながらワタシはこれ以上知りません・・
他にあれば是非教えてください。
北京オリンピックにちなんで有名国歌4編を特集しました。
個人的には中国の国歌とイタリアの国歌が好きです。
特に中国の最後の部分「前進!前進!前進!進!」
という部分、頭から離れてくれません(笑)
イスラエルのくらーいメロディも魅力的ではありますが・・
次回から通常コーナーに戻ります。
ありがとうございました!