【 1997年6月15日 】
その日は、・・・日曜日だったが、・・・、
月末、香港に出荷予定の設備を、
野火止工場で、メンテナンスをしていた。
午前10時過ぎ、・・・
池袋事務所からの、・・・電話連絡・・・
「ボスが、・・・朝食中に、・・・倒れた」・・・と、・・・
ボスは、香港のシャングリラホテルのレストランで、
朝食を摂るのが、・・・いつもの、日課だった、・・・
「詳細は、・・・まだ、・・・解りません。」
「香港から、連絡がありましたら、・・・また、連絡します。」
連絡をしてきたのは、・・・ボスの秘書、・・・
彼女は、・・・ボスが大手商社時代からの秘書で、
独立する時に、・・・一緒にきた・・・
語学が堪能で、・・・貿易業務に精通した、有能な女史だった、・・・
彼女が、・・・僕に、直接連絡をすることは、・・・希で・・・
ことの・・・重大さを・・・予感させた・・・・
丁度、・・・1年前から・・・男の更年期障害・・・
憂と・・・鬱が・・・交互に・・・訪れ・・・
そして、・・・・追い打ちを懸けるように・・・
沢山の・・・別れが・・・ありました・・・
ボスの事が・・・重く・・・重く・・・
いつかは・・・書かなければ・・・
先に・・・進めない・・・
それが・・・更に・・・重くのしかかり・・・
今日まで・・・無意味な時間を・・・浪費・・・
私の人生で、・・・決して・・・忘れられない・・・『日』・・・
自分の誕生日さえも、・・・忘れる・・・
しかし、・・・この日だけは・・・忘れることは・・・ない・・・
『 1997年6月15日 』
1992年5月（彼女の似顔絵：自作）