これは私の持論ですが、
スピリチュアルを語る時に
マクロの視点とミクロの視点の
両方の視点を持っていること。
波の波立ちと海面との間に境目がないように
山と平地も同じ大地であり
そこに境目や分離は無いという視点
それと同時に
波と海面
山と平地とを分けて考える必要もあります。
例えば
「この世界は幻想だ」
という考え方があります。
しかし、目の前で子供を亡くした母親に
「お子さんが亡くなったのは幻想です」
という声をかけるでしょうか。
柱の角に足の小指をぶつけたら痛い。
その痛みは幻想ですって涼しい顔をするのは
至難の技だと思いません？
友達と喧嘩をして酷いことを言ってしまった時
後になって「言いすぎたな」「申し訳ないことしたな」
と思って、後で謝ったりしますよね。
酷いことを言って傷ついている友達に
「私の言葉は幻想だし、あなたが傷ついたことも幻想だ」とは言いません。
よほど性格の悪い人は別として。
こういった経験は
物資界では紛れもない現実。
物資世界における相対的な現実を避けると言うのは
たとえこの世が幻想である、
物質は幻想である・・・
という霊的な真実があったとしても、
それを押し通すことはこの世界においては愚かなことでもある。
ごまかしや逃げ
誠実さも思いやりもない、
それこそ幻想だったりする。
学問がそうであるように
大地のことをきちんと理解するために、
山は山、平地は平地として分けて考える必要がある。
大いなる宇宙の流れ、
スピリットの世界から生み出された天の声は
途切れのない意識エネルギーのようなものでもあって、
私たちはそれをこの地上で形にしていく役割を持っています。
おのおののその役割はすでに地上で分断されていて、その人生をしっかり体験することこそが、分断のない途切れない全体性を理解していく鍵なのだと私は考えています。
それは、たとえば私たちの体。
私たちの体はホリスティックに機能していて
それそのものが全体で、全てが繋がっているのは言わずもがな。
しかし、それをあえて分割して
それぞれの臓器の機能を学んでいく
解剖生理学といったものがあるから、
人体のことが理解できたり、その全体性に感動を覚えます。
それと同じこと。
タロットカードには正位置と逆位置があります。
それは一見違う意味ではあるけれど、
１枚のカードに変わりはありません。
一極二元です。
コインの表と裏のようなものですね。
万物においてすべては《一極二元》なのがこの地上の摂理。
物質世界。自然の摂理。
それは物質世界で言えば、
山は山として、平地は平地として間違えない、
取り違えることがないという明晰さを持って、
そのどちらもが分かつことのできない
全体の側面であると理解していること。
そういった
地の目を理解することで天の目を理解し
天の声を地に下ろして
地上で具現化することが
人の役割だと私は考えています。
スピリチュアリティにおいて大切なのは、
天の声と地の声、この間（はざま）に立って、
どちらも一つのものとして見ることができて、
その上で見えないものを見えるようにする、
天の目、地の目を持っていること。
地上の一極二元の中で人生経験をし、
天のインスピレーション、
形のないものを形にしていくことなのだと
そう、私は思うのです。
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