*サウスダコタ~パインリッヂ居留区オグララ・スーの聖地で過ごした魂の旅日記 PART 2は2008年に別のブログに掲載していたものをアメーバ移行に伴い、再編集しておとどけしています。

ベア・ビュート再び~フルーズ・クロウの愛した場所~

二度目のベア・ビュート。今回は季節柄植物や動物観察もできて、このベア・ビュートを登っている最中には「青い鳥」が近くを飛んでたり、麓にはバッファロー、ワイルドターキーなども見ることができたのはラッキー。降っていた雨がベア・ビュート到着時に一気に晴れ、ちょっと日焼けするほど暑かった・・・

フランク・ブールズ・クロウ。1890年生まれ。享年99歳。20世紀の大聖人と謳われた彼が愛した場所の一つがベア・ビュートである。

ラピッドシティの北に位置するベア・ビュート(熊の山)は火成岩が隆起してできたごつごつした岩山である。もともとこの名前の由来となっているのは隣の州ワイオミングにある「デヴィルズタワー」から来ている。2006年のラコタ滞在記に書いたように、ベア・ビュートという名前は、かつて7人の少女がダンスをしていたところ、巨大な熊が現れて襲いかかった話からその名が付いたらしい。

7人の少女達が巨大な熊に追いかけられ、現在のデヴィルズタワーへと逃げ込んだ。
やがて7人の少女はある岩上にたどり着き、その岩が次第に隆起して大きな山となる。なおも熊はその山を登って少女たちをとらえようと必死。結果、鋭い爪が岩肌を削っていった。火成岩の結晶がはがれ落ちてできた縦の筋の由来がこれである。
7人の少女達は宇宙からの光に包まれていく。熊はまぶしさに山から転げ落ちていったかもしれない。
そして7人の少女達は光となって宇宙へと登っていく。
これがプレアデス星団の7つの星。人類の祖先になったという話である。

このデヴィルズタワーの後、現在のベア・ビュートが聖地となった由来は諸説あるらしいが、今回1800年代中頃に白人と戦いを続けていたインディアン軍の話を聞いた。

インディアン軍を率いていた酋長レッド・クラウドは白人との和解策を提案していたが、最後まで戦うと立ち上がったシッティング・ブルが「俺と一緒に戦う気のある者は来い。俺はベア・ビュートで待つ」と宣言。彼が待っていた場所というのがベア・ビュートの麓にある大きな岩の上である。こういった人々の話を聞くと、なんとも大義名分に生きたサムライを彷佛とさせる。


2008年ここはこの周辺の観光地開発に反対する人々がキャンプを張っていた

シッティング・ブルの元に駆け付けた戦士の中にいたのが、後に大戦士と言われ、若くして非業の死を遂げたクレイジー・ホースである。

フールズ・クロウはこの話からもう少しした頃に生まれた。ちょうどウンデッドニーの大虐殺が起きた頃である。
おそらくは親戚であるブラック・エルクなどから当時の話を聞いて育ったのだろうし、その後の白人とインディアン(ラコタ族)の顛末を見続けた生き字引であったことは言うまでもない。彼は長年様々な手法で癒し、治療を行ってきたメディシンマンで、ラコタの神聖な儀式であるヴィジョンクエスト、スウェットロッジ、パイプセレモニー、ユイピを大切にしてきた。

彼自身は「自分はメディシンマンだ」と言わなかったし、治療の代価を受け取ることはしなかった。ただ彼に治療のお礼として人々が持ってくる聖なる儀式に不可欠なタバコを受け取っていた程度だ。このような話はトーマス・E・マイルズの著書「Fools Crow」に記されている(二冊目「Fools Crow Wisdom and Power」は邦版で出ている)

ベア・ビュートのビジターセンター入り口前にはフールズ・クロウの銅像があり、ここに訪れる人々が捧げたタバコがたくさん置かれていた。

フールズ・クロウはベア・ビュートでいろいろと儀式を行っていたが、ヴィジョンクエストもその一つ。

ヴィジョンクエストとはスウェットロッジ(浄化の儀式)後、最長4日間飲まず食わずで岩山や丘に登り、祈りを捧げる儀式で、メディシンマンによって執り行われる。クエストをする人が山に登って祈る一方で、メディシンマンは日に数度その人の様子を見に行かなければならない。メディシンマンによってはセージのお茶をもって行く。
そしてクエストをしている人の様子を見て、無理そうならば中断するし、大丈夫そうならば話を聞く。
クエストをしている人は執り行っているメディシンマンにしかヴィジョンの事を話してはならない決まりである。
メディシンマンは山であればその麓でテントを張って昼夜クエストをしている人の応援の祈りをしたり、今で言うチャネリングのように祈りと瞑想を通してクエストをしている人の様子を伺ったりもする。
フールズ・クロウもそうやってクエストをする人をベア・ビュートの麓のティーピー(テント)で応援していたのだろう。

たまに「ベア・ビュートでヴィジョンクエストをしました」と自慢げに話してくる人がいるが、よく話を聞いたところ単なる瞑想でしかなかった事に飽きれる。
ヴィジョンクエストとは単なる瞑想ではないし、メディシンマンの協力と祈りの上で執り行われる神聖な儀式。それを生半可な知識と覚悟で「やりました」と言える神経を疑う。もちろん瞑想はけっこう。私もそれに習うけれど、仮に飲まず食わずで勝手に行ったとしても、それはやはりヴィジョンクエストにならず、単なる自己満足か自虐行為に過ぎない。ヴィジョンクエストとは、現場では一人かもしれないが、トータルに見てたった一人で行える簡単な物では無いし、簡単にしていいほど安いものでは無い。

ちなみに現在のヴィジョンクエストはメディシンマンが所有する土地にある丘が使われる(居留区に住んでいるメディシンマンは丘と平地を代々土地に持っている。サンダンスやスウェットロッジも同じ場所で行う)。昔のようにテントを張ってという事をせず、より合理的にした結果だろう。クエスト中の人の様子を見にいく時は丘の状況によっては徒歩だろうが、対外は車であると思われる。これも時代の流れと言ったところか。
もっとも元々彼等の土地であったブラックヒルズにはこういうことができる場所がたくさんあった。
このベア・ビュートもその一つである。

2006年にここを訪れた時、元々予定になかったルートを急遽変更しての事だったため時間的都合もあったことから山の頂上まで登らずに麓で祈りを捧げて帰ってきた。もっとも、最初にここを訪れたときはそれこそそう易々と足を踏み入れてはならない恐ろしいまでの威厳を感じたのも確かだ。今回の旅ではここに登頂し、祈りとともにPrayer's Tie(色布にタバコをつめたもの)を捧げるつもりで、日本から儀式用のタバコ(パイプセレモニーに使うもので、いろいろな聖なるハープがミックスされたもの。ただし輸出入用のため煙草葉が入っていない)を持っていった。

これを持参したことは、このベア・ビュートだけでなくあらゆる場所で功を奏してさまざまな体験と受け入れ、理解を可能にしてくれた。いやはや本当に聖なるタバコである。

*タバコを捧げる儀式~Prayer's Tie~ につづく

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