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聴覚障害とは、先天的または後天的な原因によって音が聞こえなかったり聞こえづらかったりする障害です。
聴覚障害者は、耳が聞こえない、または聞こえにくいだけでなく、様々な生活のしづらさを抱えています。
周りからは理解されにくいですが、想像を超える大変さを抱えて生活しています。
そこで、聴覚障害者の理解を深めたく、当ブログを書くことにしました。
今回は第6回目です。
6 人工内耳の普及‐聴覚障害者がいなくなる日が来るかも
現代は、『ろう』で生まれても、 聞こえて話せる時代に変化しつつあります。
それは、
①新生児に対する聴覚検査の普及により、聴覚に障害のある児童に対する早期支援が可能なったから、
②また、重度難聴児者には、人工内耳の埋め込み手術も一般化されてきたからです。
人工内耳とは、音を電気信号に変えて、電極から電気信号を送ることで音を聞き取れるようにする装置のことです。
人工内耳は手術によって体内に埋め込む装置と体外に装用する装置に分かれています。
体外の装置ではマイクにより音を集め電気信号に変換し、無線で体内の装置に送り、電気信号が、直接聴神経を刺激して聞こえる状態を作る仕組みとなります。
人工内耳を装着しても、はじめは慣れないため違和感を感じることが多く、定期的に言語聴覚士とともに聞こえ方の調整や訓練を行って、人工内耳の音に慣れていくことが必要になります。
ただし、人口内耳の活用によって、完璧に聞き訳ができるようになるわけではありません。
人工内耳の限界もあって、通常の聞き取りが困難であったり、言語聴覚士等との訓練が十分でないと人工内耳の効果が十分に発揮されずに、普通学校に通っていた児童が、ろう学校に転校する例も、決して少なくないようです。
それでも、かつての、『ろう者・ろうあ者』に比べて、大幅に生活のしずらさが解消されたと言えます。
人工内耳の更なる技術の発展によっては、聴覚障害そのものがなくなる日が来るかもしれません。
次回は、聴覚障害者の『聴覚障害者は疑り深い方が多い』ことについて書きたいと思います。
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