悠人さん主宰の109回「悠々自適」blog句会への悠人さんの感想(前編・後編)から
自分用に軽く抜き書きをしただけのつまらない記事です。
毎回、句会後の悠人さんの感想(総評)は参考になる話ばかりで
自分の教養の無さに気づくことも多く、感想や評価を読むのも楽しみ♪のひとつ
悠人さんが特選(得点順)にした句を見ると、俳句の何処をを重視するべきかが分かりやすい、かも知れない?。
【特選】
18.田水張りくれなゐの陽を沈めたり 静可愛(句形課題・たり、6点)
季語「田水張る」から、くれなゐの夕陽に照らされた田圃の情景が浮かび、日本の原風景とも言える農村や田舎への郷愁という広がりを感じる句、という評価のようです。
さらに、同じ作者の
9.天球にわづかに傾ぎ聖五月 静可愛(漢字席題・傾、2点)
こちらは季語を「走り梅雨」から「聖五月」に変えたことで星座や神話の世界につながりイメージが
広がった成功例として、悠人さんが紹介していました。
2席は、
1.連弾の余白を駆ける青葉風 ひょうたん機(漢字席題・弾、3点)
悠人さんはお洒落なイメージを褒め「青葉風」から駅や人目につく場所にあるストリートピアノや軽井沢の風景という大胆な解釈をしていましたが
普通に考えると、開け放った窓から聞こえて来るピアノ1台を2人で弾く、連弾の音を通りがかりに聞いているロマンあふれる様子、高級住宅街や別荘地に住む髪の長いお嬢さまのイメージ?
とにかく、青葉風によりピアノの旋律が流れ来る美しい情景が思い浮ぶところが良いらしい。
同じひょうたん機さんの 18.麦笛の世襲名人一家たり ひょうたん機(句形課題・たり、1点)は家族の強い絆が見えるという評でしたが
どちらも音楽♪絡みで、ひょうたん機さんは音楽好きで家族を大切にする優しい人柄なのかなと私は感じます、知らんけど。
3席は、
2.十薬に弾むひかりや熊野寺 笑い仮面(漢字席題・弾、2点)
悠人さんによれば「ひかり」は青葉光のような穏やかな木漏れ日で、静かな山中でひっそりと咲く十薬(ドクダミ)の清楚な白い花を想起させたようです。
そして、36.松蝉を啼かせこの日を忘れたり 笑い仮面(句形課題・たり、選外)
こちらには初夏の季語「松蝉」(ハルゼミ)に既に啼くという意味があるのに重ねて「啼かせ」が必要なのかと問う悠人さん
「この日を」も何故、何がという疑問が残るという厳しい評価でした
俳句は短詩形故に、限られた言葉の中で広がりを持たせる為、言葉選びには疑問や不審なことが残らないように慎重にするべきで
他者に見てもらう句会では、迂闊に自己満足の独白や独りよがりに走ってしまってはいけないみたいです?。
4席は、
3.夏空に消えゆくボート白波と 緑茶(漢字席題・消、1点)
音楽好きの悠人さんはこの句に南米ブラジル生まれの音楽、ボサノバ♪を感じるらしい
青空と白い雲、のんびりと動くボートや波など明るく開放的な雰囲気が良いんでしょうね。
長くなったので、以下は悠人さんの感想(前編・後編)を読んていただくということで割愛いたします。
ところで投句が少なかった漢字席題の1席は、
12.父に会う母の棺へ夏帽子 百々世草(漢字席題・会、4点)でしたが
暗く重い葬儀を季語の「夏帽子」で爽やかな旅立ちにかえて見せたところが良いというのが悠人さんの評価
悲しみを吹っ切るような無常観で介護や看病をやり終えて、お母様の大往生を感慨深く見送る優しい孝行娘の様子が眼に浮かびます。
同じ作者の 38.蜜豆や雨も愁いもはれるなり 百々世草(句形課題・なり、2点)に
悠人さんは葬儀後に立ち寄った店でホッとして親戚と蜜豆を食べる風景が浮かんだようです。
心の弱い私の場合は親の葬儀とその後もしばらく混乱していて、半年位経ってやっと泣くことが出来て心の整理がついた感じだったので
「蜜豆」は半年から1年後位あとの心穏やかな情景だと思っていました。
生意気にも俳句初心者が主宰の悠人さんの感想を上書きするような真似をして恐縮ですが
自分の勉強のための確認作業として、悠人さんの感想の感想のような痛いものを書いてしまいました。m(_ _)mスンマソン