キダ・タローさんは関西では馴染み深いタレントであり、1988年に始まった大阪朝日放送テレビ(ABCテレビ)のご長寿番組「探偵!ナイトスクープ」の最高顧問として1989年から、なんと35年間も出演している?!大ベテラン
 死去が発表される1ヶ月前にも同番組に元気で出演しておられたようです。

 もっとも最高顧問の役目は時々、報告するレポーターやその内容について意見や感想を求められたり、最後に総評めいたオチを言うだけの楽で簡単なお仕事
 でも、キダ・タローさんは嫌味や皮肉の効いた言葉で頑張って報告したレポーターを容赦無くバッサリと一刀両断に切り捨て、小気味よく笑いを取るのが上手かった。(^o^;)




  一方、本職の作曲家としても自称5,000曲を誇るが、実際にも1000曲を越える多作だったようです
 放送局がテーマソングや合間に入れる曲で困るとキダ・タローに頼めば何とかなるという駆け込み寺か救世主のような作曲家で、本人もメロディならいくらでも浮かぶと豪語していたらしい
 地方のCMは安い深夜枠で何年にも渡り同じCMが使い回して流されるから視聴者は耳タコになり、「有馬兵衛の向陽閣へ〜♪」などのキダ・タロー節が頭に染み込んでしまったCMか数多くある
 ほんの短いCMや間奏曲でも作曲家は長いちゃんとした曲にして納品するらしく、テレビ番組の「探偵!ナイトスクープ」では曲に付けたキダ・タローさんの作詞がそのまま採用されてしまっとか。

★キダ・タローさんの訃報を伝える各テレビ(ユーチューブより)



 語尾下がりの関西アクセントで標準語を喋る関西屈指のタレントとしても活躍しましたが、一見にこやかでいい加減な話しぶりで、その柔らかい口調の中に時々鋭い嫌味を交える独特のキャラだった
 昔、深夜のラジオDJで笑福亭鶴瓶(つるべ 72歳)さんが歩いていたら、キダ・タローさんがビルの窓から重い置物を投げ落とし、もう少しで死ぬところだったと怒っていたのを思い出します
 たぶん、前に鶴瓶さんから言われた悪口を気にしていて姿を見たら急に腹が立ち、凶行に走ったのだろうと思う
 いつも一見にこやかで自由な人だったけど、本質的にはヒラメキを大切にするプライドの高い芸術家(アーティスト)だったのでしょう。(;´∀`)