夫が亡くなってからというもの、
元々多かった白髪が更に増え、
毎月美容院に通うことになった。
ある日、ハルカの店長と
たわいもない会話をしていた。
長女のユキが当時
ピアノのコンクールなどに出ていたので、
その話をしていた時、
店長も
「ウチの近くにYAMAHAがあって
これは自分にピアノやれってことなのかなぁと
思って」などと言って、
将来はピアニストを目指して
ピアノを習っていた私は
ヤマハのグレードなどを取り
メイちゃんの子どもや、
近所のママ友の子どもを数人教えていたので
「じゃあ私、教えましょうか?」
などと言ってしまった。
言ってしまった後に急に
なんだか知らないけど、
ドキドキしてきてしまい?
「アレ?なんなのこれ?」という
状態になってしまった。
たかがピアノを教えると言っただけなのに、
ハルカの店長と急接近し
ピアノを教えている自分を想像して
なぜだか変な焦りと緊張感で自分が
どうかしてしまったかのようだった。
ヤバイヤバイ、どうしたの私?
あのハルカのホモ店長に、
なんだか特別な気持ちを抱いている??
絶対違う!!
帰ろうとしたら急に雨が降ってきた。
傘を持っていない私に店長が
要らないと言うのに傘を貸してくれた。
私は借りたビニール傘を差して
放心状態で、家へ帰った。
