克己さんとは、思えばよく喧嘩もしたものだ。

何日か私が口をきかなかったこともある。


バンドをやっていた時につながっていた

アンパンマンに似ている川端くんと

連絡していた時は

「彼氏か、いーねー」などと嫌味を言われた

(実際はアンパンマンの川端くんだし、

私も彼の好みではなかったと思うので本当に

ただの男友達)

それから男友達と連絡取るのもやめた。

私のことが好きだった分、

本当に嫉妬深かった。


久しぶりに行った近所の美容室で、

担当になった人が男性だったので、

それさえも見られたら

嫉妬されるんじゃないかと

気にしていたほどだ。

鏡面のところがすりガラスで

中がハッキリ見えないようになっていたから

そこはちょっと安心したけれど。


克己さんと喧嘩した内容は

ほとんど忘れてしまったんだけど、

一方的に彼に怒られる→私が泣く

みたいなケンカだった気がする。


キッチンで

「私だって頑張っているんだからー!!」

と言いながら泣き崩れて

しばらく泣いた後、ふと

顔を覆っていた指の隙間から覗いたら、

3人の子どもがみんな心配そうに私のそばに来て、私を覗き込んでいたことがある。


「勝った〜!!」私はこの喧嘩の勝利を確信した。

「アンタは大袈裟なんだから」などと

克己さんはほざいていたが笑