TRANSITIONの製作についてですが、発信したい目的が決まって中身については、基本的に今回のプロデューサーである秋葉によって決定しました。
自分はどうしてもVINGT ET UNの色を強く持っているので、新しいイメージの製作、発信という観点からも細かい指示はしないようにしました。
秋葉にとって自分の発信したいイメージをまとめること、遠藤という個性の尊重、発信という立場での製作という物を1つにすることに多くの時間を割いていました。
コンテストなどの出場と違い、ただ発表する事と異なり様々な要素を抱えて製作する事はプラスな経験となったと思います。
今回は仕込みをbrutで行い、渋谷でロケを行いました。
ヘアに関しては長年続いて来たローレイヤーベースのスタイルから、これから始まるレイヤーベースのスタイルとしてハイレイヤーでカットをしました。
メイク、スタイリング(服)については、秋葉のスタート時からのコンセプトでもあった、「モード=VING ET UN=黒」でないカラーのある提案に沿って作りました。
TRANSITIONは過渡期、移変わりなどを意味します。これはモデル、遠藤、様々な意味を込めて決めたタイトルですが、裏的目的がありました。
日本はあらゆる分野で先進的であり独自性を持っています。これはヘアを含むファッションでも言えることです。インターナショナルなモードを独自解釈し「日本的流行」を作ります。これは凄い事ですが...インターナショナル側から見れば特殊分野という立場であり、決してメインになる事はないと思います。
自分たちVINGT ET UNはインターナショナルに通用するデザイン、技術、価値をコンセプトにしているので、「日本的流行」に対しての新しいメッセージを今回イメージの中に盛り込みました。
それが、今回のハイレイヤーのスタイルであり、モードを感じさせるファッションに表現してみました。渋谷という街で、そのスタイルがどう映るか?
「流行と違う....カワイイかも....でも自分にはないかな...ハードだし...でもアリだよね....カッコイイから....」これが表現出来てたらと思っています。