1. 今日は午前中はzoomでお話しをする・・といっても授業である。未知なる領域の話を分かる範囲でお話しした。午後昼食を兼ねてイズミに徒歩で向かう。医師からいちごとみかんを食べる許可が出たため、私がいちごとみかんを買って病院に持って行くことにしたのだ。昼食はこのスーパーにテナントで入っているうどんチェーン店でうどんを食べる。病院の食堂を除けば、久しぶりの外食であった。

イズミから歩いてすぐのバス停に向い、昨日と同じバスで病院入りする。整形外科の診察は午前中に終わっていたので、午後は何もなかった。首の剥離骨折を悪化させないように、ネックカラーというのを首に巻き付けていた。相変わらず首と腰が痛いようだ。精神科医が病室に来て、薬の説明などをしてくださる。さすが病院は状況を分かっているね。

朝食のロールパンは食べたものの、昼食は全く食べなかったそうだ。不思議と私が持って行ったイチゴとミカンはおいしいと言って食べた。

母よ入院中に好き嫌いを言うなよ。と思う。おかゆが好きな人はいない。病院が出す素麺もおいしくないそうで、「おうちの素麺がいい」などとぼやいていた。私が2011年に防府に来てから我が家では素麺と言えば小豆島から取り寄せた「島の光」なので、一家三人それ以外の素麺を食べたことが無い。そのため管理栄養士に素麺なら食べられると言ってしまったようだが、普段食べている素麺が病院で食べられるはずがない。

談話室で呆けていたら、看護師長が話しかけてくれた。病気をした本人が抱える「辛さ」「痛み」「死の恐怖」とは異なる辛さを家族は抱えるので、家族もケアの対象だということを言われた。「家族は第二の患者と言っていて、これは教科書にも載っている言葉なんですよ」。第二の患者とは言いえて妙だなと思った。母が不治の病ですよと急に言われても、私はどうしてよいかわからないしひたすら悲しい。夜中の3時とか4時とかに目覚めたとき、憂鬱になってすぐには寝付けないことがあるなどと話す。でも案外すぐ寝られているし生活に悪影響はないので、読者の皆さんは安心されたい。

帰宅したら、お隣に住んでいるおばあさんが「押し寿司」を差し入れしてくれた。昨日聞かれたので母の状況をしゃべったのだ。母が子供のころから知っている方なので、心配してくれているようだ。今日の晩御飯はこの寿司を父と食べた。突然寿司をもらって鳩が豆鉄砲を食らったように立ち尽くしてしまったが、素直に嬉しかった。ありがとうございます。

 

本日の晩御飯:いただいた押し寿司の半分、昨日の晩御飯の残りの炒め物