1. 朝食の食パンを、父が誤ってレンジでそのまま「チン」をしてしまった。いつもはちゃんとトースター機能に切り替えてから、適切に「チン」をしているのだが、今日はうっかり切り替えを忘れてしまったようであった。私は理系なので、当然操作を誤ったことに関心は無くて、パンが一体どういう変化をするのかという点のみに関心が湧いた。実験結果は、まるでラスクやフランスパンのように「硬く」なった。水分が飛んでしまうのだろう。硬さ試験にはビッカース硬さフレネル硬さ・・とかいろんな試験方法があることを計質の解説で書いた・・こんなことを思い出した。

2. 職業柄「計量士試験の勉強方法」をよく聞かれる。しかし、万人にとって適切な勉強方法があると思うことこそが間違いである。そんなものは幻想である。自分の状況が分かるのは自分だけだし、試行錯誤をしながら合格に必要な学力を蓄積するだけである。そこにショートカットする手法なんかない。合格したければ、時間をかけて過去問を解いて、頻繁に出題される事項を暗記してゆくしかない。受験に際し不安感ばかり募るとは思うが、泣きながら、自信を少しずつ蓄積してゆくしかない。過去問と取り組んだ「時間」が唯一の解決策である。試験勉強とは試行錯誤と暗記のたまものであることを肝に銘じてもらいたいね。

ただ残念なのは、勉強開始時点の学力と学歴と職歴によって「合格までにかかる時間」が人によって異なる点である。計量士試験くらい半年で合格する人もいれば、4年かかる人もいる。だから、知らない人から「どういう勉強をすればいいのか」とのコメントをもらっても、私にはその人の状況がまるで分からないので答えようがない。3か月くらい授業していれば、少しはアプローチのしようも授業の工夫のしようもあるのだが、初対面の人に勉強法を問われても私は困惑するだけである。私が意地悪して方法を教えてあげないわけではない。

一言で済む勉強法なんて無いのだ。私の解説を読みながら過去問をひたすら覚えてくれ。試験慣れしていない人ほど「方法」にこだわる感じがする。私と押し問答をしていても何も始まらないよ。そもそも一人で解決できないのなら、私に授業を依頼すれば良いと思うが・・どうしてプロに方法を尋ねて自分で解決しようとするのだろうか。

昔、銀魂の作者が読者からの質問に答えるコーナーがあって「漫画家になるためにすべきことは?」みたいな質問があったことがある。空知氏の回答は「漫画を書いて書いて書きまくれ」みたいな内容だった。漫画家になる「手法」は漫画を描き続けること以外ないんだろうね。世の中、楽する道はないようである。

 

本日の晩御飯:ポーク焼肉、レンコン揚げ物、きゅうりの甘酢和え