「PLAN75」です | 団塊女子大生のキャンパスライフ

団塊女子大生のキャンパスライフ

63歳で女子大生になった私の奮闘記

 私の投稿文が東京新聞7月7日(木)

5ページのミラーに掲載されました。

「私が納めた年金どこへ」

映画「PLAN75」を見ました。

日本の高齢化が進んだ近未来、年金・医療財政が

破綻しそうになり、75歳を過ぎたら安楽死を選択する

制度が国会で可決されるというストーリーです。

主人公の女性は78歳でホテルの清掃員をしていますが

高齢を理由に解雇され、次の職も見つからなくて家賃

も払えず、「プラン75」を選択します。映画と同じような

世の中が現実になるかも知れないと思い、鑑賞後、怒りが

込み上げてきました。

私たちの世代は、中学のクラスの半数は社会に出て働き、

高校、大学まで行けるのは少数でした。

私は15歳でカメラの部品工場で機械油にまみれて働き、

夜は眠いのを我慢して、定時制高校に学びました。

初任給は7000円で、年金、健康保険料、

税金を容赦なく引かれていました。

職業を数回変えましたが62歳まで、47年間、年金、

健康保険料、税金等を納めました。現役の頃は家事、

育児、仕事に追われ睡眠時間3時間で頑張りました。

年金をもらうと言いますが、国に預けたお金を返して

もらっているのです。映画では、高齢者は医療費、

年金を食い潰す老害でしかないと洗脳。

若者世代の負担が大変だから、安楽死を選べと

狡猾に勧めます。現実に、今春から年金が減額されています。

私は若い人たちに支えられているのでしょうか。

私が長年国に納めてきたお金どこへ消えたのでしょうか。

「100年あんしん年金」のはずではなかったのでしょうか。