「狂言」(能楽)です | 団塊女子大生のキャンパスライフ

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63歳で女子大生になった私の奮闘記

先週、能楽の一つである「狂言」を観劇しました。

能楽は大学の日本文化学科の「古典読解」と

「日本の美術」の受講で学んでいました。

能は何回か観ていましたが、狂言は初めてでした。

庶民の日常に起きる面白い出来事が題材です。

「魚説法」はお堂の供養を頼みに来た施主に

住職が留守のため、代わりに修行の浅い僧が、

お経をまだ習得しておらず、お経に似せて

浜育ちで得た魚の名前を唱える。

観客は魚の名前が幾つわかるか。というもの。

「二人袴」は、婿入りの男が、婿入り先の家に

行くのが不安で父親に付いてきてもらう。

ファザコンと思われたくないので

家の前で待っていてもらうが家来(太郎冠者)

に見つかって一緒に家にどうぞと言われる。

しかし、父親は袴を着けていない。

一つの袴を裾で前後に半分にして二人で

前だけの袴ということがばれないようにする

立ち振る舞いが面白い。

舞台の始めに狂言について解説があり

とても分り易かったです。

解説者曰く、「狂言には、スリルとサスペンス

はありません。愛とロマンスもありません。

狂言を見たからと言って、人生観が

変わるものでもありません」、ですと。