<劇場版 荒野に希望の灯をともす(日・2022)> ★★★★
CATVで放映されているのを見ました。福岡出身の中村哲医師は、アフガニスタンとパキスタンで医療支援を続けていましたが、2000年の大旱魃で農業が打撃を受け、大勢の人々は飢えと渇きで亡くなってしまのを目の当たりに見て、医療だけでは問題を解決できないと痛感して川から乾いた農地に水を引く用水路建設に乗りだしますが・・・・という90分のドキュメンタリーで、彼を21年に亘って追い続けた谷津賢二の作品です。中村医師は2019年12月、アフガニスタンで用水路建設中に、犯人不明の凶弾で亡くなります、
>1984年、中村医師は日本キリスト教海外医療協力会から派遣されてパキスタン北西部のペシャワールに赴任して、20年以上にわたって現地の人々への医療活動に従事します。彼は、1978年にはティリチミール峰登山隊に帯同医師として参加して以来、パキスタンには親近感を持っていました。彼は、パキスタンと隣国のアフガニスタンで長く活動して来ましたが、パキスタンでは政府の圧力で活動の継続が困難になり、以後はアフガニスタンに拠点を移して活動を続けていたました。2010年、水があれば農業も安定して難民問題の解決も出来るとして、クナール川からガンベリー砂漠まで総延長25kmを超える用水路の建設を始めます。しかし、土木工事には専門知識はなく、故郷の福岡県朝倉市の山田堰をモデルにして完成させます。その後、現地の住民が自分で用水路を作れるように指導し、また、住民の要望によりモスクや併設の教育施設を建設します。映画は、この間の彼の奮闘を、中村医師自身の述懐と彼の著作の朗読と合わせて紹介します、2019年12月、アフガニスタンの国内を移動中、何者かに銃撃を受け、同行の5人の現地協力者と共に亡くなったことが追記されます。
本職は医師で、土木工事は門外漢のはずなのに、水不足で苦しむ住民のために用水路を建設するとは大変な苦労があると思いますが、石田医師の楽天的な性格のせいか、その苦労があまり伝わって来ませんでした。しかし、彼の人柄を慕って大勢の住民が参加して見事に完成させたのは偉大な功績で感銘を受けました。これだけの偉業を成し遂げて、なぜノーベル平和賞の対象にならなかったのか不思議です。そんな彼を殺害したのはどんな奴らだったのでしょう? だいぶ年月がたちましたが、犯人逮捕を切望しました。

